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Research Group for Regional Studies(RGRS),

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小樽商科大学ホームページ
地域研究会代表からのご挨拶


 これまでの準備期間を経て、平成21年度からいよいよ地域研究会の活動が本格化します。全体の研究テーマは「グローバリズムと地域経済」です。このテーマを設定した理由は、経済のグローバル化が進むなか、日本経済がこれに翻弄され、そして北海道経済が様々な痛みを感じる状況を研究者の視点で冷静に観察し、学問的に裏付けられた処方箋を提示する必要性に迫られていると考えたからです。

 地域研究会は本学の教員に加え、新規に採用された3名の学術研究員からなる、本学としては最も規模が大きく、しかも多彩な研究分野を包摂した研究会です。本研究会の特徴は、研究会の組織図が示すように、本学の特色をいかし、社会科学のほぼ全域をカバーしたものとなっていることです。これにより、本当の意味での学際的な研究が可能となります。近年、研究の細分化が進み、近接する研究分野についてさえも充分に把握できない事態が生じています。専門性の追求はもちろん重要ですが、これに加えて、本研究会では極力様々な視点から研究対象に迫りたいと考えています。

 また、本学の研究者と外部の方々との横の連係を強めることができれば、これまでにない、大きなシナジー効果を生むことができます。そのために、研究会や研究活動は学内だけではなく、広く学外に対してもオープンにして行きたいと思います。大学の人的な資源を有効に活用することは地域にとってもプラスの面が大きいといえます。これまで、本学の教員は多くの場合、個別に地域の問題に取り組んで来ました。しかし、個人の努力には限界もありました。これらを打破し、組織として様々な課題に取り組むことが必要であり、地域研究会はこの面でも大きな貢献ができるものと確信しています。

 今後、各種のシンポジウムやセミナー、さらには勉強会などを通じて積極的に地域の方々と問題意識を共有し、北海道が直面する問題について提言して行きたいと思います。学問を基礎としつつ、地域のシンクタンク的な機能を持ち、情報の発信基地となること、そして、地域と共に北海道のあるべき姿について考える組織として活動して行きたいと思います。



代表 穴沢 眞(商学科教授)