★★ 内田純一分担執筆・日本経営教育学会編
『MOTと21世紀の経営課題』(学文社)出版★★★
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1980年代、米国のビジネス・スクールに登場したMOT(Management of Technology)プログラムが、我が国の大学における経営教育プログラムとして近年注目されている。その背景には、世界トップクラスの研究開発投資と膨大な特許数を誇りながら、日本の製造業において技術を事業に結びつけるマネジメント能力が低下しているという問題がある。本書は、技術経営論と大学教育をめぐる議論を軸に、企業社会責任、コーポレート・ガバナンス、さらに産学連携といった21世紀における新たな経営課題を考察し、実践的教育プログラムとしてのMOTの可能性を展望する論集である。
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目 次
- MOTと21世紀の人材育成(吉川智教)
- 日本的MOT(技術経営)と日本企業に合致した価値創造型ビジネスモデル構築のために(近藤修司、巽龍雄、西岡久継)
- グローバル化と新しい「企業の社会的責任」(中村久人)
- ダイバーシティ・マネジメントの観点からみたポジティブ・アクションとファミリー・フレンドリー施策(杉田あけみ)
- キャリア・エンジンとしての国内MBAの課題(金雅美)
- 実践的マネジメント研究の方法(佐伯雅哉)
- 企業内昇進過程におけるキャリアの幅に関する考察(石毛昭範)
- 産業構造の変化と経営戦略の変容(尹卿烈)
- アジア企業のコーポレート・ガバナンスと企業文化(呉淑儀)
- コーポレート・ガバナンスの前提条件(青木崇)
- 産学連携における特許活用と技術蓄積(内田純一)
- もう一つの「経営学をいかに考えるか」論(辻村宏和)
- グローバル時代の創発的大学教育サービス(酒井一郎)
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