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片倉 健太郎 『テキストマイニングを利用した素材業界の分析』

 1990年代半ばから急速に普及したインターネットにより、コンピュータを使えば誰でも自分の知りたい情報を手早く、簡単に手に入れることが出来るようになった。知りたいことの大半はネットワーク上にあるといっても過言ではない。しかし、利用可能な大量の情報は私たちにとってプラスにだけ作用するかといえば必ずしもそうではない。"過ぎたるは及ばざるが如し"を地で行くように、私たちは大量の情報に振り回されてしまっていると言うのが真実なのではないのだろうか。そして、その答えの一つとして生み出されたのがテキストマイニングだ。この技法を使えば、あらゆる種類のテキストデータを大量に処理出来る。  本研究では、リクナビの素材業界の企業紹介ページを業界別、企業別に系統立てて作成したデータを対象にテキストマイニングを駆使し、各業界の特性を探り比較することを目標とする。なお、この分析においてはテキストマイニングの他に主成分分析とクラスター分析の2種類のデータマイニング手法を共に使い、さらなる価値の発見を目指す。
川代 健司 『AHPとVBAによるデータ検索システムの開発』

人間は意思決定をし続ける生き物である。したがって最適な選択を効率よく行う必要があるのである。その最適な選択をするために開発された手法がAHP(Analytic Hierarchy Process)である。AHPは経験や勘といった定量化しづらい要素をその結果に反映できるという特徴がある。本研究ではこの特徴を踏まえた上で、より一般的で、より現実的な意思決定問題を解く方法を導き出すことを目標とする。そのために、VBAによるデータ検索システムの開発をし、AHPの利用法を提案する。そして、開発を通して得た知識から、今後のAHPの現実的な利用法について示すものである。
玉井 翔子 『AHPによるデジタルカメラの分析と評価』

現在、デジタルカメラの市場は世界規模で急速に成長を続けており、高度な技術の搭載により数年前と比較してカメラの性能や使い勝手が大幅に向上している。 しかし、実際にデジタルカメラを買おうにも、日本メーカー間での開発競争、それによる性能の急速な向上やメーカー独自の機能開発。短期間でモデルチェンジが行われ、半期だけでも10メーカー50種類以上もの機種が登場し、まさに千差万別、多種多様なデジタルカメラが存在するのである。その中で、どの機種を購入するか意思決定を行うのは非常に難しく、最適なものを選ぶのは至難の業である。 本研究では、あいまいな状況下での意思決定に役立つ手法の1つとして知られているAHP(Analytic Hierarchy Process:階層化意思決定法・階層分析法)を用いることで、使いやすいコンパクトデジタルカメラの選定、総合的なコンパクトデジタルカメラの選定、デジタル一眼レフカメラの選定の3つの問題を分析、評価を行う。  
銅道 まな 『包絡分析法DEAによる各電気メーカーの経営効率性比較と改善』

近年IT化が著しく進んでいる。代表的なIT製品としては、1990年代後半から急速に普及したパソコンがある。多くのメーカーはパソコン事業の業績を開示していないが、営業利益率は「1%あれば上出来」(会社四季報記載、業界関係者)というのが業界の水準らしい。また、一昔前には「待ち合わせに苦労しなくて便利」程度の携帯電話も、今ではメールはもちろんインターネットにナビ、ポータブル音楽プレーヤー等様々な役割をたった一台でこなす画期的な情報機器に成長を遂げた。 今やすっかり日用品化しているこの2つのアイテムを生産している代表的な電気メーカーにスポットをあて、現在抱えている各企業の経営の現状をDEAという手法で調査する。それを売上高という結果で評価するのではなく、従業員数や資本金、利益やコストの面に焦点をあて経営効率性の測定によって評価し、今後各企業が行うべき改善点を考察していく。
町屋 洋輔 『AHPによるデザインからみた携帯電話の選択』

人間が生活をしていく中で意志決定という問題は常に解決していかなくてはならない問題として直面しています。身近な例としては、レストランでのメニューの選択や洋服を選んだりすることなどがあります。その意志決定をする手段の1つとしてAHPというものがあります。AHPとは科学的な手法を用いて客観的に意志決定をすることができるというものです。 本研究ではこのAHPという手法を使って現代社会で必要不可欠とされる携帯電話について適用していきたいと思います。今回は、デザインから携帯電話を選ぶとどうなるかというテーマの元でアンケート調査を行いました。さらに、そのアンケートを2通りの集計方法によって集計し、結果を比較して、改善が必要である場合はその改善点について検討していきました。また、男女に差があるのかも同時に調査していきました。
稗貫 玲衣奈 『心理学における因子分析と主成分分析の適用』

商品企画の際に用いられるツールの一つに因子分析というものがある。それは、多変量解析の一つであり、データが持つ隠れた要因(個性)を見つけ出し、複雑なものを単純化して分析しようとする手法である。因子分析は、性格を複雑なデータと捉え、心理学の分野でも適用されている。その代表的なものがYG性格検査やエゴグラムである。 本研究では、実際にYG性格検査とエゴグラムをゼミ生対象に行うことによって、ゼミ生の特徴や精神状態を分析し、その結果を用いて、独自のテーマを設けて主成分分析を行うこととする。ここでは2つのテーマについて分析を行う。一つ目は、YG性格検査が採用や人事配置のためのツールとして使われていることから、架空の企業を想定し、企業側の立場になってある職種、ソフトウェア開発技術者の適正を行う。二つ目は、YG性格検査とエゴグラムの2つのデータを有効に使える題材として、うつ病に対してゼミ生がどのような要素を持っているかを取り上げる。まず、エゴグラムのデータを用いて分析し、その後でYG性格検査の分析を行う。それらの結果にどのような違いがあるのかを考察する。
守谷 聡 『費用対効果の視点による、探索型AHP』

 現代社会において、政治や経済、経営、そして個々人の生活のあらゆる場面において、最適な意思決定を行うという事は非常に重要な問題です。そのような問題に対して、主観や偏見などに左右されない科学的方法としてAHPと呼ばれる意思決定手法があります。 本研究では意思決定する側から意思決定される側へと視点を変更し、商品や事象が選択されるには、価格をいくらに設定すればよいのか、費用対効果の概念を組み合わせ、探索型AHPを開発しました。 さらにはこの探索型AHPを、労働者にとって魅力的な企業であるためにはどのような給与、時価総額であればよいのかという問題に適用しました。具体的解法として、労働環境を効果、給与を費用と捉え、労働環境に対しての給与の適正金額を検討しました。このことにより企業がどのような経営を行えばよいのか、一つの尺度として示すことができるようになったのです。