公共政策−受講者へ−


      公共政策で学ぶこと...

 公共事業、環境政策、年金問題、医療制度改革...。今日私たちが直面するこれらの諸問題を解決するために、政府はどのような政策を遂行していくべきなのか。本講義では、環境政策や高速道路の民営化、公的年金改革など、現代の日本の社会が直面する公共政策上の諸問題を理論的に考察することを通じて、政府が果たすべき役割は何かを学んでいきます。また、現実の政策が社会にとって好ましい結果に導くのかどうか、経済学的に検討を加えていきます。■

     

      履修する際には...

 「公共政策」の講義を理解するには、ミクロ経済学の基礎的な知識が必要です。従いまして、過去にミクロ経済学に関連する講義を履修済みであることが望ましいですが、なるべくミクロの基礎を振り返りながら講義を進めていく予定です。とは言え、公共政策はミクロ経済学やマクロ経済学の応用分野ですので、ある程度の基礎は必要であることを認識して履修してください。
 また、数学の使用は必要最小限にとどめますが、グラフを多用しますので、受講者にはグラフを理解するために必要な程度の数学的知識を要求することになります。数学の補足説明が必要なときは、講義の中で行いますので、最低限の知識があれば問題ありません。
 授業にはしっかり出席して内容の理解に努めて下さい。くれぐれも、他人任せにしないように気を付けてください。
 より詳しいシラバスと参考文献は、こちらで確認できます。■

     

      講義の進め方について...

 講義は基本的に、MS PowerPointで作成したスライドをプロジェクターを使ってスクリーンに映し出し、それを基に解説を加えながら進めていきます。練習問題の解答や補足的説明などで、黒板を使うこともあります。教科書は使用しませんので、スライドと黒板の情報はかなりの量になると思います。したがって、本講を毎回最後まで出席してノートをとると、1冊まるまる消費することになるでしょう。
 過去の経験から、スライドの進行が速かったり見えづらかったりでノートが取れない、また、ノートを取るのに忙しくて、説明がゆっくり聞けないという人が出てくることが予想されます。他方で、それらの人のために、あまりにゆっくりと進行しても、中には退屈をして眠くなるという人もいるでしょう。したがいまして、スライドの原稿をPDFファイルにしてダウンロードできるようにしておきます。ダウンロードサイトはこちらです。
 もちろん、ダウンロードするかしないかは、各自の自由です。授業のスピードは、原稿を持っておらず、書き取りのスピードが平均的な人に合わせて進めていくつもりでいます。ノートをとる時間は十分にとるつもりですが、それでも間に合わない人はダウンロードしてから授業に臨んでください。例年、大半の出席者はダウンロードしてから出席しています。スライド原稿は、1回分の講義をなるべく4日前にアップしておきます。詳しくはこちらで。講義を通して、A4サイズの用紙で50ページ程度になります。
 授業中に試験に出る可能性のある問題の類題を解答します。私が最初から解答するのではなく、出席者に解答する時間を与え、できた人に解答してもらうという形式をとります。できない人に無理に答えさせることはありません。1回解答すると2〜3点をが与えられ、所定の方法で評点に加算されます。
 授業内容の質問等は、授業中はもちろん、授業が終わった直後もすぐには帰りませんので、遠慮なくしてください。質問をせずに、試験の直前や終わった後に内容が分からなかったという苦情は聞き入れがたいものがあります。オフィスアワーはオリエンテーションでお知らせしますが、指定日時以外に研究室に来てもかまいません。■

     

      評価について...

 努力を直接評価することはありません。そもそもそんなことは不可能です。例えば、レポート等の宿題を一生懸命にやったと言われても、それが本人の努力によるものなのかどうか正確に判断することはできないからです。したがって、成績の評価は、1回の定期試験の平均得点と授業中の問題演習に積極的に参加したかどうかで評価します。定期試験と評価方法の詳細についてはこちらで確認してください。■