ラングとパロール

・ソシュールは langage(フランス語、小林英夫訳では「言語活動」)はラング(langue)(小林英夫訳では「言語」)とパロール(parole)(小林英夫訳では「言」)という二つのレベルからなると考えている。

・ラングとは、ある言語を使う集団が共通して使うその言語に関する約束事の総体で、その言語を使う全ての人が脳の中に心理的な存在として保持している。

・パロールとは、その言語を使うそれぞれの人がラングをもとに生産した全てのもの。

・ソシュールはラングは社会的で、心的なものであり、パロールは個人的なものであると考えている。

・ソシュールは、ラングとパロールの両方を研究する必要があるが、最初にラングの研究を行い、それを基盤としてパロールの研究を行う必要があると考えている。


【注】 langue, parole はフランス語の普通の単語である。