2022.08.26
教職員紹介
言語センター 權恩熙(クォン・ウンヒ)先生にインタビュー~韓国語×PowerPoint?!~
今日は4月から商大で勤務している言語センターの權恩熙(クォン・ウンヒ)先生にインタビューするよ!
それでは先生、さっそく自己紹介をお願いします!
◇商大に着任される前は何をされていましたか?
昨年は名古屋大学、名城大学、愛知大学などで韓国語も教えながら、
名古屋大学院人文学研究科で博士研究員として博士論文(在日コリアン・
オールドカマーの言葉)の後続研究の準備をしていました。
その時に申請した科研費がいきなり採択されてしまって、休む間もなく
バリバリ研究せざるを得なくなってしまいました。
研究はもちろんとっても楽しいですが、独立したてのよちよち歩きのヒヨコでしかない私が
上手くやっていけるだろうか不安も多いです。
頑張ろうと☺
◇先生の専門分野は何ですか??
私がある学問カテゴリーの中でひとつ選んで研究テーマを決めたわけではなく、
知りたい研究対象が先行していたタイプなので、専門が何かと聞かれたら少し答えづらい面もあります。
私の最大の研究テーマは、「朝鮮学校を中心とした在日コリアンオールドカマコミュニティ内で朝鮮語が
どのように独自に発展してきたか」ですが、その全貌を明らかにするために学部生の時は韓国語学を副専攻として履修し、
後で単位バンク制度で韓国語教育学の学士号も追加で取得しました。
修士課程では日本語学と社会言語学の知識を、博士課程では言語学の知識を得ました。
しかし、個人的に最も好きな、研究者の世界に足を踏み入れる覚悟を固くしてくれたのが
社会言語学という点では、社会言語学が私の専門分野だとあえて言いたいですね。
その中でも特に言葉と言葉が出会ったときにどのような現象が起きるのかに関心があります。
(2017年9月に北海道朝鮮学校の学園祭と公開授業に参加し、看板の絵を描いたり、
キムチ焼きそばを売ったり、教員と打ち上げに行ったりしたときの写真です。
まさかここに住むことになるとは…)
◇実際に先生はどのような講義を担当されていますか?
韓国語と言語学の授業を担当しています。
韓国語も日本語も言語学も大好きなので、これらを学ぶ楽しさを学生たちと共有したい気持ちで
授業の準備をしています。
伝道?営業?がしたいオタクの心でしょうかね(笑)
陳腐な表現ですが、生きている言葉の魅力を皆さんに少しでも知ってもらえればと思っています。
◇小樽商科大学に対し、どのような印象を持っていましたか??実際に来てみて、印象は変わりましたか??
「商科」単大で「実学」重視の風土があると聞いて、現実的ながらも進取的な学生たちが多いかなと思いました。
来てみたらやはり他の学校に比べて「やってみる」ことを恐れない活気溢れる学生が多い印象でした。
実は私の学部生の時の専攻が「国際通商学」で、小樽商科大学にも開設されているようなミクロ&マクロ経済学や国際貿易、
マーケティングなどに関する科目をいろいろ履修してたのですが、専攻の特性もあるでしょうか、
その時の周りの雰囲気や性向も「実用」を重視し、何でも積極的に挑む人が多かったです。
周りに積極的な人が多いと良い刺激になるので、ずっとこのような雰囲気が小樽商大の校風であってほしいですね。
◇そんな先生は、大学生の頃はどのような学生だったんですか?
物静かな隠れ野心家で、未来に対する不安も多く、いつも何かを頑張っている熱心な学生だった気がします。
当時韓国は就職が非常に厳しくなりつつあったため、3年生になるまで貿易や金融関連の資格、英語と日本語の語学資格、
コンピューター関連の資格などをたくさん取ったり、大企業の国際営業部でアルバイトもしてみたりと忙しくしてました。
ただ、大学生活を送る中で進路について熾烈に悩んだ結果、幼い頃から夢だった言語学者になると決め、
3年生から韓国語学を副専攻として履修し始め、就活と並行しながら大学院進学の準備を頑張りました。
今になって思いかえってみても、大学院進学を決めた以外、結構実用的な選択ばかりをやってきたので、
それほど面白い道のりであったとは言えません。
成就は多かったものの、もう少しその時期しかできないバカなこともたくさんやっておけば良かったなと、つくづく思います。
ここに来る前に、このままじゃつまらなすぎると、大学の専任教員になったら紫とかピンクとか
めちゃくちゃ派手な色に染めてやるとか言ってたんですが…今黒に染めています(笑)。
羽目を外したい!馬鹿がしたい!と心の中でだけ静かにほぼ毎日叫んでいます。
◇趣味・特技等はありますか?
いろいろな趣味を経てきましたが、最近はPowerPointのデザインが趣味です。
趣味なのか仕事なのか若干曖昧ですが(笑)。
YouTubeやブログなどでデザインの最新トレンドだったりを把握し、いろいろなTipsとスキルなどを学びながら
実力を伸ばしています。
時々私は発表資料・授業資料を作っているのか、美術作品を作っているのか分からなくなってしまう時もありますが、
とにかくきれいに完成された資料を見ると「満悦至極」。
額縁にかけておいてずっと眺めたくなります。
当然結構時間がかかるので忙しい時は身を削ることになりますが、半分趣味で進んでやっているし、
やめられなくて少し困っています。
その他のささやかな趣味は草花ウオッチング、絵画鑑賞などがあります。自然と美しいデザインを愛しています。
ただ、ここ3年は本当に忙しくて趣味生活がほとんどできていません。
でもいつでもふらりと天狗山や小樽運河、オタモイ海岸、銭函などの美しい景色を見に行けるので、それで妥協しています。
◇気を取り直して・・・商大生(または小樽の皆さん)へのメッセージをお願いします!
広い世界に出て、新しいこと、慣れないこと、違うことをたくさん経験し、より多くのこと(人)を包容できる大きな人になってください!
次は9月に赴任される先生にインタビューをするよ!次回もお楽しみに☆
アーカイブ
カテゴリ
月別
- 2024.12
- 2024.11
- 2024.10
- 2024.9
- 2024.8
- 2024.7
- 2024.6
- 2024.5
- 2024.4
- 2024.3
- 2024.2
- 2024.1
- 2023.12
- 2023.11
- 2023.10
- 2023.9
- 2023.8
- 2023.7
- 2023.6
- 2023.5
- 2023.4
- 2023.3
- 2023.2
- 2023.1
- 2022.12
- 2022.11
- 2022.10
- 2022.9
- 2022.8
- 2022.7
- 2022.6
- 2022.5
- 2022.4
- 2022.3
- 2022.2
- 2022.1
- 2021.12
- 2021.11
- 2021.10
- 2021.9
- 2021.8
- 2021.7
- 2021.6
- 2021.5
- 2021.4
- 2021.3
- 2021.2
- 2021.1
- 2020.12
- 2020.11
- 2020.10
- 2020.9
- 2020.8
- 2020.7
- 2020.6
- 2020.5
- 2020.4
- 2020.3
- 2020.2
- 2020.1
- 2019.12
- 2019.11
- 2019.10
- 2019.9
- 2019.8
- 2019.7
- 2019.6