2019.09.06
ゼミ紹介
市原ゼミの学生がダイキンにヒヤリング調査に行ったよ
商学科・市原ゼミの運営する、ゼミナール所属学生6名がグローバルトップ企業の1つである「ダイキン工業株式会社(東証1部)」の本社・研究開発拠点のある大阪にヒアリング調査に行ったんだって!!
す、すごい…..!!
市原ゼミの皆さん、ダイキン訪問はどうだったかな??
報告よろしくお願いします!!!
こんにちは!大学発ベンチャー株式会社LiPLYを運営する市原ゼミナールです。
先日、私たち3年生は、ダイキン工業株式会社様よりヒアリング調査の機会を賜り、本社や研究開発拠点のある大阪に伺いました!ダイキン工業(東証1部・6367)は、空調機事業において日本のみならず世界でのトップシェアを有し、海外売上高比率は7割を超え、150か国以上への事業展開、全従業員の8割以上が海外勤務し、時価総額はおよそ4兆円(比較:日立製作所約3.5兆、パナソニック約2兆)にものぼるグローバルトップ企業です。
私たちの研究テーマは、「北海道経済における第4次産業革命推進の課題と方策」です。わが国の国際競争力の高さの多くを支え続けている製造業・ものづくりにおいては、近年、第4次産業革命が進み、革新的なデジタル製品、サービス、システムが新たな市場を開拓・占有し、そこに世界的な資金や人材が次々と流れ込んでいます。一方で、深刻な労働人口減少、エネルギー・環境制約等の様々な社会課題に直面する北海道においては、付加価値(労働生産性)が相対的に少ない農業・観光・飲食・小売分野に焦点があてられやすい傾向にあります。私たちは、グローバルな視点から地域経済の発展を志向する(グローカル)観点に立ち、北海道経済における、製造業でのデジタル・IT化推進に向けた課題と方策(ビジネスモ デルの転換、立地競争力の強化、産業の集約化等)を探る研究をすすめています。
なお、ヒアリング調査とは、一般的な会社訪問やインタビュー調査とは異なり、証券アナリストや機関投資家、投資ファンドなどが投資先企業に対して実施している調査手法の1つです。まず訪問前に、分析対象企業についてのディスクロージャー情報(有価証券報告書等のIR資料)・文献にあたり、経営戦略分析や財務諸表分析(企業価値評価)といった予備調査(事前分析)を徹底的に行い、検証仮説の構築を行います。そして実際の訪問時において、検証仮説や疑問点、ディスクロージャー情報からは把握できなかった事項についての確認を中心に行います。実際に企業の専門部署の担当者様と接することにより、社風はもちろん、経営戦略の浸透度、コーポレートガバナンスやコンプライアンスなどの重要性の認識度合いといった、企業価値評価(valuation)や業績予測に欠かせない定性データの確認も行うことができます。
<感想(一部)>
渡邊茜音(商学科3年、株式会社LiPLY 取締役ゼミ長)
TIC(研究開発拠点)見学をはじめとして、ダイキン工業の主軸である空調事業に関する質疑応答や、弊社(大学発ベンチャー)の取り組みである金融商品開発の各研究テーマに関する意見交換をさせて頂くという大変貴重な機会をいただきました。
これまで北海道にいるせいか、存在感を大きく自覚することのなかった空調事業が、実は生活のさまざまな場面で応用されていたり、空気を冷やしたり暖めたりするだけがダイキン工業の空調事業ではないことを、ディスカッションを通して感じました。
また、実際にグローバルな企業として第一線を進もうとするダイキン工業であるからこその視野の広さを感じることができたことはとても大きな収穫です。机上で議論を繰り返すだけではたどり着けない部分に、リアルに触れ合い、見聞きし、それらを事業に反映している。基礎があるからこそ、発展部分に安心して進むことができる、大企業ならではの基盤の強さも垣間見ることができました。
常に考え、新しいアイデアを追い求め、新たな市場を開拓しようとする姿勢は、結果だけでなく、その過程すらも、全てにおいて学ぶべきことがたくさんありました。今後の研究においては、偏見や先入観といった固定概念に固執した意見に縛られることなく、柔軟な視野を持ち、結果を残したいと思います!
杉本亜実(企業法学科3年、株式会社LiPLY 取締役副社長)
TIC(研究開発拠点)を拝見し、よりリアルな現場を実感することができました。AIやIoTを用いた将来に向けた最先端の空調事業のみならず、現在に繋がる社史についても詳しくお話を伺い、非常に興味深く空調事業について理解を深めることができました。また、世界の地域ごとに、人が感じる快適空調温度の違いや、eコマースにおける課題、ビルメンテナンスにおける「終わらない空調」など、様々な取り組みについても知ることができました。
自身の研究テーマでもある「新興国における女性の社会進出」に関する質問に対しても大変丁寧に回答してくださり、今後の研究活動において大きなヒントを得ることができました。グローバル企業として海外での様々な体験談や、現地での日本との国民性の違い、実際に世界へ赴き生の姿を感じることの大切さに気付く非常に貴重な機会となりました!
日詰康太(経済学科3年、株式会社LiPLY 常勤監査役)
この度のヒアリング調査では、グローバルトップメーカーの経営戦略やその実現に向けた取り組みについて伺いました。企業の成長に必要な研究開発と事業化という2つの段階をいかに繋げ、企業の成長を実現させることの難しさを、話しを伺い、話し合う中でより痛感しました。「実学と実践は違う」というグローバルの第一線で活躍される方からの言葉は大変重く、自分たちが想定していたよりもずっと実際の企業が向き合っている問題が難しいということを実感する機会になりました。今回のヒアリング調査で学んだことを今後の研究に生かし、より深く研究を進めていきたいと思います!
小柳紘季(商学科3年、株式会社LiPLY 代表取締役社長)
日本の現状に囚われず、グローバルな視点に立って事業展開をするということがいかに難しく、いかに重要であるかということを改めて認識できました。また、短期的な利益追求を目的に経営計画を立てたり、会計方針を変更するのではなく、中長期的な企業価値の向上を目標にするということが重要であるということを実践的に学ぶことができ、大変貴重な経験となりました!
私たちは、会計学及び証券投資論を専門に学ぶとともに、金融商品開発やコンサルティング、株式上場に向けた取り組み等の実学実践活動を行っています。数ある起業ゼミの中でも実務出身者から唯一直接に様々な経営指導を受けることが特徴でもあり、これまでにゼミ内から4つの大学発ベンチャーが起業され、大変多くの先輩が上場企業に輩出されています。
ひきつづき今後の活動・研究成果などを、株式会社LiPLY・市原ゼミのWeb-Site等で情報発信をしていきますのでご覧ください!
市原ゼミの皆さん、ありがとうございました!!
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