今日は図書館職員の豊島さんから、ドラマの原作本紹介のコメントが届いたよ!
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最近、NHKでドラマ化された『精霊の守り人』の原作を読んでみたことはありますか?
子どもの頃に読んだという方も、この機会に読み直してみると、大人目線での新たな発見があるかもしれませんよ。
主人公のバルサは、綾瀬はるかさんよりは骨太な感じがしますが、とても強くてかっこいいオバサンです。短槍を振り回して、悪人から幼い皇子を護ります。一人でも生きられる女のバルサを、一歩下がって見守るタンダが健気! その師匠のトロガイも濃いキャラクターです。
図書館では、『精霊の守り人』に始まる「守り人」シリーズ、番外編の「旅人」シリーズを、読みやすいソフトカバー版で所蔵しております。
「長い文章を読むのは苦手・・・」というひとは、『「守り人」のすべて』というガイドブックから入ってみるといいかもしれません。各巻のあらすじや、キャラクター表、用語集などが載っています。
作者の上橋菜穂子さんは、現役の文化人類学者として活躍していることでも有名で、アボリジニの研究のために、オーストラリアでフィールドワークをしていた経験もあるそうです。その知識が、作品中の民俗描写に活かされているので、架空の文化がどれもリアルに迫ってきます。(特に食文化とか……知らないのに美味しそうな食べ物がいっぱい出てきます。「乳がたっぷり入った蜂蜜入り麦粥」が食べてみたい!)
図書館には上橋さんの文化人類学者としての文献もあります。『ウレシパオルシペ: アイヌ文化で育てあう日々』(H||||332064、グローカル戦略推進センター所蔵)という本の中の 「歩いてきた道」という文章がそれです。CiNii(NII学術情報ナビゲータ[サイニィ]、http://ci.nii.ac.jp/)で上橋さんの論文を検索して、彼女の描く物語と読み比べてみるのも、面白いかもしれませんね。文献検索の練習になりますよ。ウェブ上で閲覧できる論文もあります。
『「守り人」のすべて: 守り人シリーズ完全ガイド』上橋菜穂子著-- 偕成社, 2011.
請求記号:G 9.2||04822||335245
『闇の守り人』上橋菜穂子作-- 偕成社, 2006.
請求記号G 9.2||04824||335780
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ありがとうございました!
作者が文化人類学者だったとは、驚きだね!
作品の背景を知って読むと、いっそう面白く読めそう。
ドラマもあわせて楽しめそうだね!
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