今日は、商大の協定大学に交換留学をして11月に帰国したばかりの山田さんからの報告をお届けするよ!
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1.簡単に自己紹介をお願いします!
社会情報学科3年生の山田恵生です。
2.留学先はどこですか?
ニュージーランドのオタゴ大学に長期留学しました。
3.どんな国、学校、授業でしたか?
ニュージーランドは、世界中から人が集まっている国で、一つの国なのにいろいろな国の人と会って、各国の文化などを知ることができました。ニュージーランド人(キーウィと呼びます)は皆とてもフレンドリーでリラックスしており、また日本に比べるといろいろな面で男女の差が少なく、女性が自信にあふれているのも特徴です。私が通っていたオタゴ大学はダニーデンという小さな町にあり、その住人のほとんどは学生です。大学の規模がとても大きく、学部も理系からアートまで多くの分野の勉強ができます。授業は商大とは違い、一学期ごとに3~4つの授業のみ履修し、自分の興味がある分野を4年間でとことん極めます。1つの科目あたりレクチャーとチュートリアルという二種類の授業があり、レクチャーでは大きな教室で教授による講義を受け、チュートリアルでは少人数制のグループでディスカッションやプレゼンテーションを行います。ニュージーランドの学生は積極的な人が多く、レクチャーでも他の生徒の目を気にすることなく分からないことは教授に聞くというスタンスでした。
4.留学生活はいかがですか?楽しかったこと,驚いたこと,大変なことなど教えてください。
幼少期から洋楽を聴いたり、洋画や海外アニメを観たりするのが好きだったこともあり、人生の大半海外文化や英語の学習に興味を持っていた私にとって、留学することは私の長年の目標でした。その目標を達成することができてとてもうれしかったので、私にとってはニュージーランドでの毎日はとにかく楽しく、価値のあるものでした。特に楽しかったことは、フラットメイト(シェアハウスでの同居人)との生活です。私は大学のそばの一軒家でアメリカ人2人、インド人、ブラジル人一人ずつと女5人で暮らしていました。そこで皆で映画を観たり、その日にあったことを話しながらお茶やネイルをしたり、週末は全員でショートトリップやナイトアウトをしたりと、毎日とても楽しい時間を過ごしました。楽しいことも悩み事もすべて打ち明けあって、お互いに助け合える最高の親友を手に入れることができました。
フラットメイトとの写真
ハイキングに行ったときの写真
驚いたことは、日本人に比べてほかの国の友達は皆かなりポジティブだったことです。日本人には謙遜をよしとする文化がありますが、ニュージーランドでは自分のことを少しでも悪く言うと皆に「どうしてそんなことを言うの?」と怒られたり悲しまれたりしました。そんな反応をされるため、自分を悪く言うことをやめたら自然と性格も楽天的でポジティブになり、自信もつき、精神的にかなり余裕ができました。この点については本当に留学してよかったと思っています。
毎日友達やフラットメイトとこういうことをして遊んでいました
仲のいい二人とプロに撮ってもらった写真
大変なことはやはり常に英語で生活しなければならなかったことです。ニュージーランド英語はアメリカ英語のようにはっきり発音されないので聞き取るのがとても大変でした。ネガティブな意味ではありませんが、自分の英語力にはすっかり自信を無くし、長期留学を終えた今でもあまり満足していません。この経験のおかげでこれからも英語の勉強を続けたいと思えました。また、アジア人ゆえの人種差別をされたこともありました。夜のストリートで酔っ払った現地の学生に差別的なことを言われたりもしましたし、アジア人の大半はおとなしい、勉強やアニメが好きだというステレオタイプによるナード扱いでスクールカーストでも下位に位置づけられることが多いです。なめられていることも多いので、私が差別的な発言に言い返した時はかなりびっくりされました。そういうことをすると逆に「やるな」と思ってもらえます。外国人が多い国だからこそ、政治や人種について話すときには慎重になる必要がありました。人種問題について考えるいい経験になったと思います。
5.留学を考えている人へメッセージをお願いします。
留学はやはり、簡単で楽しいことばかりではありません。今までの約20年間の人生を過ごしてきた環境から抜け出し、単身で他国に渡り、友達づくりのためのソーシャライズ、外国語での勉強、日常生活など、基本的には自分ですべてしなければなりませんし、日本では留学する、もしくはしたということで変に注目を浴びることもあります。ですが、自分の成長につながる多くのスキルやアイディアを手に入れることができるのもまた留学の特徴です。私は留学したことで大切なものを失ったこともありましたが、それでもこの決断をしたことを悔やんだことは一度もありませんし、むしろ「もし留学してなかったら…」と考える方が怖いです。単位やお金はどうにかなるので、留学を考えている方にはぜひ挑戦してほしいと思います。
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日本とは違った環境での生活は、苦労も多いけど得るものも大きいんだね。
オタゴ大学への留学は、来年度5月頃に行われるよ。英語圏への留学を申し込む際は、TOEFLテスト(ITP可)のスコアが必要だから、今から受験することをおすすめするよ。TOEFL ITPテストは、大学生協で申し込むことができるから、興味のある人は問い合わせてみてね!
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