現在、図書館で開催しているミニ展示を、図書館の中筋さんが紹介してくれたよ。
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図書館2階カウンター前にてクリスマス展示を開催中です。
クリスマスに関連した本のほか、「雪」「冬景色」をしみじみと楽しめる本が
並んでいます。
今夜はクリスマス・イブ! ということで、窓の外はすっかりホワイトナイトです。
以下2冊、心温まるクリスマスストーリーをお供に、
聖なる夜を過ごしませんか?
2冊とも、少年向け、と思いがちですが、大人になって読んでみると、作者の社会批判・変革への思いがさりげなく込められており、一層味わい深く読むことができます。
『クリスマス・キャロル』
ディケンズ[著] ; 村岡花子訳. -- 新潮社, 2011.
先週のトリボン読書会で取り上げられた名作です。井上典子先生の美しい英文朗読に乗せて、クリスマスの様々なシーンが生き生きと浮かび上がりました。
貧しい人にも富める人にも、等しく神の祝福を・・。著者ディケンズの温かいまなざしとともに、ヴィクトリア朝時代の貧富の格差を批判し、社会変革への熱い思いが秘められたこの作品。ディケンズからのメッセージを読み取ったあなたは、より一層胸に迫る感動を覚えることでしょう。
『飛ぶ教室』
エーリヒ・ケストナー作; 池田香代子訳. -- 岩波書店, 2006
ドイツの寄宿舎を舞台に、思春期の少年達のかけがえのない日々を描く・・真剣に悩み、互いを思い合ったり喧嘩をしたり、成長期特有の純真でありながらカオスの中でもがくような彼らの友情物語に胸が熱くなります。
クリスマスを待つ数日間の独特の雰囲気も魅力的です。ドイツの街は美しく光に満ちて、人々は愛する人たちとのクリスマスを待ちかねてそわそわしています。その煌めくような空気がページをめくるごとに香り立つようです。
この小説もまた、ケストナーが生きた20世紀前半、戦争の影があちこちに見られます。目立たないようにナチス批判が散りばめられているので、登場人物達のセリフに注目してみてください。全ての人々が幸せなクリスマスを迎えられますように・・作者の渾身の思いが込められた終章が、読み終えたみなさんの心を温かく満たしてくれることでしょう。
クリスマス展示は、今年最後の開館日12月26日(土)まで開催しています。
皆さま、是非お立ち寄りください!
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商大君も、クリスマスストーリーを読んで心から暖まろうかな!
あ、そういえば、展示の上に吊してある飾りに、サンタ姿のあおばとちゃんが
隠れているそうだよ。皆さん、探してみてね。
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