商大生のみんな,「NISA(ニーサ)」って知っているかな?
今日は,金融専門家向けのセミナーでパネリスト(討論者)を務めた
石川ゼミの活躍をお届けするよ。もちろん金融機関に興味のある人は必見!!
それでは石川ゼミの皆さん,よろしくお願いします。
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商学科・会計学講座の石川ゼミ(4年)です!
メンバーを代表して藪星花が、
みんなの感想をとりまとめて報告いたします!
私たちが参加させていただいたのは、
野村資本市場研究所さんなどの共同で開催された
金融機関向けのセミナーです。
お金がすべてじゃない(?)としても、
お金がなければ生きることさえ難しいのが現実です。
できれば幸せな理想の将来を
取っ付きにくいけど避けられない現実(資金)と照らし合わせて考える。
今回のセミナーは、そのための良いきっかけになりました。
学生の私たちにとって今から具体的にできることは多くなくても、
「あと回し」と「手遅れ」は紙一重かもしれません。
セミナーでのテーマの1つはNISA(ニーサ)だったのですが、
みなさんは聞いたことありますか?
新聞広告やテレビCMで知っている人もいるかもしれませんね。
NISAは、来年(2014年)の1月から新たに始まる
「少額投資非課税制度」のことです。
ちょっと難しいかもしれませんが、なるべく簡単にいうと、その名のとおり…
「少額」の「投資」で得られる配当や売却益などが「非課税」になる制度です。
ここでいう「少額投資」は、年間最大で100万円までの新規投資額を意味します。
その運用で得られる配当・譲渡益に税金がかからない、
「非課税」なので、その分だけ得ができるわけです。
(なお、その具体的な方法、期間、制限等については、
信用できる専門的なメディア(紙ベース・webサイト等)がたくさんありますので
そちらをご覧ください。制度の内容は、ここでの紹介以上に「深い」です。
この記事では、難しい内容もかなり簡略化されています。
それは、記事・報告の意図が、投資の勧誘にあるのではなく、
読者のみなさんといっしょに考え、調べて、学びたい、ということにあるからです。)
セミナーでは、そのNISA等をはじめとする
資産形成の裾野拡大に向けた新しい工夫について、
専門家のみなさんによる紹介・議論が行われました。
朝から夕方まで、びっちり充実の内容でしたが
その最後のプログラム、「若者の資産形成」をテーマにしたセッションに
石川ゼミの2人が北海道の大学生を代表して(誠に僭越です!申し訳ございません!!)
パネリストとして参加させていただきました。
(また、他のメンバーにも特別に出席を認めてくださいました。)
大勢の社会人の方々、しかも、
金融のプロのみなさんの前でスピーチやディスカッションをするのは当然初めてですし
他のパネリストの方々はそうそうたる顔ぶれで、
お話を頂いたときは「本当にちゃんとできるのかな…」と不安でいっぱいでした。
だけど、あとでも紹介するとおり、
たくさんのことを学ぶことができました。
踏み出す1歩に悩みましたが、
だからこそできるだけ周到に準備して、
本番でも思い切って挑戦して良かったです。
学生のうちは最後までびびってちゃだめですね(^-^*)
貴重な機会を与えてくださったみなさまに本当に感謝しています。
ところで、「投資」って聞くと、「ギャンブル」のようなものを連想しませんか?
セミナーに参加する前の私たちはそうでした。
だけど、「投資」にもたくさんの種類があって、貯蓄に近いタイプの金融商品もあります。
どれを資産形成のための有効なツールと位置づけるかは、つまるところ私たち次第です。
「投資=ギャンブル」の場合もあり得ますが、
「投資=老後のための資産形成」にすることもできます。
ハイリスク・ハイリターンでもなく
ローリスク・ローリターンでもない
ミドルリスク・ミドルリターンという発想もこの機会に学びました。
将来に向けた資産形成については、
私たちのパートナーになる金融機関、金融商品の売り手のみなさんも、
販売ノルマ等に追われながら
買い手に対する配慮や、易しい説明を試みられているそうです。
だとしたら私たちとしても、
いきなり高度なことじゃなくていいから
基礎的なことから「知識」や「考え方」を身につけて
売り手と買い手のwin-winの関係を築けるのが理想、と感じました。
だいいち、プロ(のトーク)に任せっきりにしてしまって
財産的にも精神的にも後悔するのは怖いし、いやです。
私たちの生き方、金銭的な将来なのだから、
私たちなりの「知識」や「考え方」で守りたいと考えました。
NISAや税金がどうこう以前に、自分自身のポリシーが必要です。
厳しい財政状況が報じられているこの国で、
老後にちゃんと年金を受け取りながら悠々自適に過ごせるとは限らない、
そうだとしたら、ますます自助努力が必要だと思えます。
今回のセミナーを通して反省できたのは
お金のこと、マネープランについてもそうですが、
それ以上に、人生のこと、ライフプランについてでした。
私たちはちょうど、就職活動を経験したタイミングで、
これから働いて、結婚して、子供が生まれて、家を買って…ということも
大学入学時と比べたら「近い将来」のように感じます。
正直にいうと、今すぐ将来に向けて投資を始めるのは、
資金的にも心理的にも簡単ではありません。
だけど、気力も体力もある若いうちに
その気になればいつでも実行できる準備をしておいてこそ、
本当の意味で自立して、「おとな」になって、
これからの長い人生を自分でなんとかできる。
それが自助努力だって思います。
このセミナーでの最大の学びは、
「自分の人生設計、ライフプランについて具体的に考えることができていなかった」
それを自覚できたことです。
将来のことを考えたら、深刻で暗い気持ちになってしまう部分もあるけど
自分の未来を理想どおりの幸せに近づける、そんな想像には
楽しい部分もあります。
こういう妄想(?)を今までよりも具体的にしてくれた、
その第一歩が、先ほどのような自覚だと思っています。
次の一歩は、実行、行動です。
大学生が金融や会計を勉強するのは、
たとえば金融機関への就職を狙う場合でしょうか。
自分自身の必要資金のためにその勉強をしようと思うことはあまりないかも。
自分の損得勘定を嫌うのは、なんとなく日本人らしいとも感じますが、
今回のセミナーでは、お金の投資も時間の投資も含めた広い意味での
「自分の将来への投資」について考えられたことが
大事な経験になりました。
あっ、石川先生、またこっそり聞いていたんですね?
読者の皆さんに一言お願いします!!
あらためて、このたびの機会を与えてくださったみなさまに感謝いたします。
とりわけ、
吉野直行先生(慶應義塾大学)、
井潟正彦様(野村資本市場研究所)、
野村亜紀子様(同上)、
山上 聰様(NTTデータ経営研究所)には、
セミナー外でもたいへんお世話になりました。
「きっかけ」をくださったのは、齋藤一朗先生(本学大学院アントレプレナーシップ専攻)です。ありがとうございました。
商大からパネル・ディスカッションに参加した2人の学生。
若者なりの視点・身の丈に、忠実に徹した岡田知晃くんは、
制度・仕組み以前に私たちの「哲学」が必要だと
鋭く発言してくれました。
若い女性に特有と思う見方に、素直でいてくれた矢野絵里香さんは、
大人たちがどういうきっかけや方法で「将来への投資をしてきたのか」と
素朴だけど重たい問いを示してくれました。
全国区と比べられてもなお、
セミナーの「舞台裏」で商大生がお褒めにあずかっている様子を伺いながら、
「商大生、まだまだやれる」と確認できた1日になりました。
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