今日は,総合科目「震災と復興」の特別講義の模様をお伝えするよ。
講師にお越しいただいたのは,佛教大学特別任用教授の川北稔先生。
イギリス近世・近代史がご専門の川北先生に,「歴史の大転換か―東日本大震災と21世紀の世界―」のテーマのもとご講演をいただきました!
歴史を学ぶことは,昔のことを知ることだけでなく,それが現代までどのようにつながってきたのかを学ぶこと。そしてこれからどのようにつながっていくのかという未来を考えることだというお話から先生のご講演はスタート。
「歴史の転換は,構造的な危機のうえに事件(天災)が重なるときにおこる」という歴史学の考え方から,東日本大震災によって,「日本人の多くが漠然とした不安感に陥っている」のはなぜかを紐といていきます。
東日本大震災の特徴は「科学技術自体が生み出した『原発』の問題を含んでいる」こと。
近代世界システムから,グローバル化,科学技術の進歩という背景を考えながら,近代世界の支柱のひとつであった科学技術への信頼の喪失が漠然とした不透明感を引き起こしているのではないか。
今後、人々は、科学技術への不信感、脱原発といった転換を望むのか、さらなる科学技術の発展、安全な原発を作ることを望むのかといったお話だったね。
この講演はテレビ会議システムを利用して,別の2教室からも聴講することができ,より多くの学生・市民の方々に出席していただきました。
みんなはどのように感じたかな?
大局的なものの見方や、歴史観を養うきっかけになったんじゃないかな。
これからも講義を通して,またそれぞれができることを通して,「震災と復興」について,真剣に考えていこう。
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