今日は小樽商科大学学術成果コレクションBarrelの収録文献4200件目記念インタビューをご紹介します。
~Barrelは,小樽商科大学研究者の皆さまからご寄贈いただいたご著作論文など研究成果を,図書館資料として大切に保存するとともに,Webで本文を無料公開して可視性を高めるお手伝いをするものです。~
4200件目の文献は,片岡正光名誉教授による,
片岡, 正光 and 神原, 冨民 (1974) ヨウ化物イオン電極によるバナジウム(IV)の接触分析. 分析化学, 23(10): 1157-1160でした。
Q:登録4200件目の論文「ヨウ化物イオン電極によるバナジウム(IV)の接触分析」は、どのような内容ですか?
水の中に溶けているバナジウムの濃度を高感度に分析する、すなわち低濃度のバナジウムVIを高選択的に分析する方法を開発したということについての論文です。世界で初めてこういった方法を見出したので論文にしました。
酸性溶液中での塩素酸イオンとヨウ化物イオンとの反応をバナジウムが触媒する、すなわちバナジウムの濃度が高ければ反応が速く進むし、低ければ反応が遅いということを利用してバナジウムを高感度・高選択的に分析しました。
Q:Barrelについてご意見,感想をお願いします。
商大のBarrelは文系中心のコレクションだと思いますので、市民の方々もアクセスしやすいということもあるのかもしれません。以前は、研究者からの抜刷請求に応えるのも大変でしたが、今はBarrelで読んでもらえるので、とても便利になりました。また、Barrelは退官しても、ずっと論文が残るということで、研究者としてはありがたいと思います。
その他,片岡先生の現在の研究についてのお話なども伺いました。続きはこちらから。
片岡先生,お忙しい中貴重なお話しをいただきありがとうございました。
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