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◆ 2012/6/23 被災地派遣事業「たるてぃ」! ◆

今日は学生スタッフによる被災地派遣事業「たるてぃの紹介です!

 みなさんお願いします!

 

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今回の学生スタッフによる取材は、被災地派遣事業「たるてぃ」に密着!


代表の3年生、長崎さんにインタビューしました!

今回、この記事をお届けするのは、平田(1年)&佐藤(1年)&京谷(3年)です!

 

■『商大生による商大生のための・・・』
~震災に対する意識の備え~

 

――まず最初に、たるてぃとはどういった団体なのでしょうか?


長崎さん: 小樽商科大学の環境科学b<震災と復興>という授業の被災地派遣事業の参加メンバーの中の11名によって結成された団体です。

みんな一致するプロジェクト名が欲しいということで、「小樽」の“たる”と「コミュニティ」の“ティ”、みんなに情報を伝えていこうという思いから、「伝える」の「Tell」の“T”を組み合わせて「たるてぃ」と名前がつきました。

 

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――なるほど。「たるてぃ」という名前はそのような意味があったのですね!

では、これまでにどのような活動をしてきたのか教えてください。 


長崎さん: 被災地の現状を知るために、実際に被災地に出向き、視察をしてきました!

5月18日~20日に東北、主に岩手県の宮古・田老(みやこ・たろう)地区や釜石市、被害が最大級といわれた陸前高田という流れで海岸線に沿って南下しながらの視察、調査でした。

 

――「実際に被災地に行く」ということは並大抵のことではないと私は思ったのですが
被災地に行く目的というのは何だったのでしょうか?

 

 そうですね。僕らが、何のために被災地に行くのかということを話し合った結果、学生の震災に対する意識の備えを作るためという結論に至りました。


――意識の備えですか?
 

長崎さん: そうです。実際、テレビやネットなどのマスメディアの中には、信じがたい情報が混ざっていたりして、震災とか地震とかイメージしづらく、自分はそういう被害にはあわないというように考えている人が多いと思います。

なので、僕たちのような商大生が「今、被災地がどういう状態なのか」ということを、“生の声で”商大生に伝え、“情報に説得力をもたす”ことが大事であり、それによって、学生さんに興味をもってもらい、震災の心の準備をしてもらうことが必要だと考えました。 

    

――長崎さん自身、「実際に被災地に行く」にあたって、どのような思いがありましたか?


長崎さん: 正直、僕自身、地震や津波について考えるというのは、最近まであまりなかったですね。

ですが、大学からこの派遣事業について話をいただいたとき、本当に同じ国の人が大勢亡くなるくらいの大きな被害があったのかということを、テレビを通してではなくて、自分の目で見てみることができる良いチャンスだと思いました。

  


■『商売の力』
~実際に現地に赴いて~

 

――実際に被災地に行き、どのような活動をしてきましたか?


長崎さん: メインの活動は被災地の視察でしたが、それに伴って、がれき撤去作業も行いました。

宮古・田老地区に行ったときは、震災をうけて来ていただいた方に被災地の状況を伝えるためにできた宮古観光局防災ガイドさんに案内していただいたり、釜石市の鵜住居(うのすまい)商店街では、被災したのにもかかわらず、いつまでも落ち込まずに頑張っている人たちの姿が印象的でした。 

 

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――被災地で気づいたこと、驚いたことはありましたか?


長崎さん: 僕が今回、被災地に行ってみて気が付いたことは、コンビニがいたる所にあることでした。

実際、僕たちも時間がなくて仮設のファミリーマートでご飯を買ったりしたのですが、こちらのコンビニよりも品ぞろえが良く、とても充実していたのです!

いつでも、ボランティアの人も現地の人も食べ物など必要なものが買える状態になっていました。


――その事実を知って、実際に感じたことなどありましたか?


長崎さん: 募金活動を行い、義援金をお届けする以外にも、現地で商売をやることで、現地の人、さらに支援活動に訪れた人たちも助けることができる。

商売の力はとても大きいのだと感じましたね。

商大生はやはり商業の勉強をしていますので、商大生が現地の経済活動を促すことで誰かを助けるということを意識することは、とても大事だと思います。 

 

■『商大生ができることとは』
~アンテナをはってみよう~

 

――「商大生に伝える」ことを重要視されていましたが、被災地の現状を知った商大生がもっと詳しく知りたい時はどうしたらよいでしょうか?


長崎さん: もし、この活動に少しでも興味があるなら、北海道には被災地活動の授業を行っている大学がたくさんあり、各大学でそれぞれ報告会が開かれたり、札幌の色んな所で被災地イベントが開催されているので足を運んでみたらいかがでしょうか

同じ大学生が現地に行って取材や写真をとってきてパネル展などをやっているので、それを見に行くのも一つの手段ですね。
 


――そんな簡単なことからでいいのですか?


長崎さん: そういうハードルが低いところから、もっとすごいことをやりたいと思い始め、被災地に行きたいと思ったら、札幌にもボランティア団体がありますので、そこに参加して被災地に行ってみることもできますよ。

 

 ――身近にそのような活動をしている団体がたくさんあるのですね。


長崎さん: こういうふうに被災地とつながろうと思った時、チャンスというのは、意外と色んな所にたくさんありますよ

僕自身もたるてぃに入って初めて知ったことでした。

興味のある人は、そういうところにもアンテナをはってみたらどうでしょうか?


■『今後のたるてぃ』
~商大生に“伝える”から“行動”へ~


――今後の活動について教えてください。


長崎さん: 僕たちが現地で行ってきてまとめたことを発表する報告会を、6月27日(水)の環境科学b(10:30~、場所213AL番教室)で行います。

この報告会はこの講義を履修していない学生や一般の人でも参加することができます。

報告会では、ただの報告ではなくて、みんなに興味をもってもらいつつ、何かやりたいな、自分もアクションをおこしたいなと思わせる報告会にしていきたいです。

全然興味がなく見に来た人でも考え方が変わってしまうかもしれない、素晴らしい報告会にしていきたいですね。


――報告会以外にも何か今後の予定などありますか?


長崎さん: 8月には、ディスカッションイベントを行います。

いきなり現地に行くのはハードルが高いと思うので、まず話すことから始めようと思っています。

気になることに対して、お互いに意見をぶつけ合ってみることで、情報を受けるだけでなく、ほんの少しでいいから、みんなに行動を起こさせるという活動をしていきたいですね。

 

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長崎さん、ありがとうございました!

長崎さんのアツい話が聞けて、私自身も震災に関しては甘い認識だったように感じたので、考えさせられることが多かったです。

この記事を読んで興味をもった方は、ぜひ報告会に足を運んでみてくださいね!

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