今日は,素敵な海外体験をされた大学院生の田中さんに話を聞いてみますね。
★どの国にどんな目的で,どのくらいの期間行ってきたのですか?
ラオスの高校で一週間、英語の授業を教えてきました。発展途上国の英語教育の現状を把握し、日本語の通じない国で英語を教えるという体験をしたくてプログラムに応募しました。
★日本とその国では,どんな文化の違いがありましたか?
【国民性】
ラオスの人たちの、外から来た人たちを歓迎する文化にとても驚きました。教えていた学校の先生がいきなりやってきた私を家に招いてくれたり、ご近所の方が出家の儀式に参加させてくれたりと、外から来た人を警戒する事の多い日本から来た私には、彼らがとても暖かく感じました。
まだまだ貧困に悩む人の多い国なのにもかかわらず、「みんなでリラックスして幸せに生きよう」というハッピーな人が多いと感じました。時間にもルーズで、「日本人って本当に時間厳守なんだね!」と驚かれました。
また、ラオスの生徒は先生の事をすごく尊敬していて、授業でも積極的に発言していたのが印象的でした。
【食文化】
有精卵のゆでたまごを勧められた時には驚きました。辛かったけれど食べました。笑
★言語はどうされたんですか?(苦労や勉強の成果など)
職員室では、先生方も英語の先生以外はラオ語しか話せない方が多かったので、ラオ語担当の先生から少しずつラオ語を教えてもらってコミュニケーションを図りました。
うまく意思疎通がはかれない事も何度もあり、その時にはジェスチャーなどの非言語のコミュニケーションの大切さを自分の経験をもって感じる事ができました。
授業中はできるだけ全員にわかってもらえるような英語を使うよう心がけました。
★楽しかった想い出は?
ラオスには'International Women's Day' という祝日があり、その前日の学校では生徒たちが先生方のためにラオフードを作り、先生達がみんなでそれを食べる、というイベントがありました。
そこでは何種類ものラオフードを先生方とワイワイしながら、バイキング形式で食べる事が出来たのでとても楽しかったです。
先生達の前でスピーチをしたのはとても緊張しましたが、今では良い思い出です!
★苦労した想い出は?
最初はラオ語が話せず先生方とうまくコミュニケーションがとれない自分に苛立ったり、もどかしさを感じました。
自分から歩み寄らなければ、この短期間で先生方と仲良くなることができない、と感じたので、ガイドブックでラオ語の会話を勉強し、先生方に発音をチェックしてもらうことで一気に距離を縮める事ができました。
★最後に読者(主に学部生)へのメッセージをお願いします!
「海外に行く」事はお金があればできますが、折角お金や時間をかけて海外に行くときには、事前に何か目的やテーマを設定して計画を立てるのが絶対に良いと思います(現地の民家にホームステイして文化を感じ取る、現地の言葉を50覚えて帰る、「強くなる!」、など)。
私もラオスに行って、教員になりたいという夢がより一層強まりました。
レベルアップした自分をお土産として持って帰れるような旅をみなさんにも体験してほしいです。
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