来年2月に,百周年記念事業の最後のイベント,小樽小林多喜二シンポジウムが開催されるよ。
(本学の史料展示室には多喜二の書が展示されているよ)
これまで,外国や東京でも開催してきたけれど,小樽で開催するのははじめてなんだって。
このシンポジウムは一般の方々にも参加していただけるもので,事前の予約制になる予定だよ。
シンポジウムの詳細が決まったようなので, 開催にあたり中心となっている荻野先生にお話を聞いたよ!(詳細はこちら)
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Qこれまで外国でも開催していたようですが,今回小樽で開催できることになった経緯を教えて下さい!
A
2003年に「小林多喜二生誕100年・没後70周年記念シンポジウム」として東京で開催されたあと、翌2004年に東京で、2005 年に中国・保定市の河北大学で、さらに2008年にオックスフォードで開かれてきました。
私は、2008年から参加していますが、その頃か ら、商大100周年を期して、締めくくりのシンポジウムを小樽で開きたいということが話題になっていました。
ここ数年来の多喜二への社会的注 目を生み出す一つの要因に、このシンポジウムの蓄積がありました。
商大はこれまで形式的には共催者として名前を連ねていましたが、実質は白樺 文学館多喜二ライブラリーの企画・運営でした。
今回は、商大一〇〇周年記念事業として位置づけられています。
Qどのような人に参加してほしいですか?
A
3日間の日程で、報告も日本国内・海外からも20本以上となり、多喜二研究の第一線をになう中堅・若手の研究者30名前後が集まります。
すべてが多喜二を基軸としますし、すべての報告が日本語でなされますので、多喜二に関心をもつ一般の方にも聞いていただきたいと思います。
会場なども工夫し、昼食や休憩の時間には参加者が交流する機会も設けるつもりです。
多喜二の後輩にあたる商大生も、ぜひ参加してほしいですね、ちょうど後期試験も終ったところですし。
一般の方の募集の仕方については、11月末頃に、大学のホーム・ページなどでお知らせします。
Q今回のシンポジウムの見所はどこですか?
A
多喜二といえば『蟹工船』ですが、近年、社会的格差が世界的に問題化するなかで、海外で多くの翻訳がなされました。
今回のシンポジウム には、実際にそれらの翻訳をされた方々が参加され、それぞれの翻訳の背景や反響、多喜二文学の普遍性などが論議される予定です。
また、かつて商大に特別研究員として一年間在籍され、小樽での生活を通して優れた小林多喜二論を書かれたシカゴ大学のノーマ・フィールド さんが、2月21日の記念講演会(マリン・ホール)で、あらためて「二一世紀に多喜二を考える意味」を語ってくれます。
募集方法などは今月中にまたお知らせがあるので,お楽しみにね*
〈お問い合わせは下記まで〉
シンポジウム実行委員会 荻野富士夫 ogino*res.otaru-uc.ac.jp
(*を@マークに変更してお送り下さい)
小樽小林多喜二シンポジウム詳細はこちら
〒047-8501
小樽市緑3丁目5番21号
アクセスはこちら
Tel:0134-27-5206(代表)
kouhou*office.otaru-uc.ac.jp
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