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◆ ビジネススクール7期生 阿部さん ◆




今日は,大学院ビジネススクールで1年間の学びを終えた7期生の阿部眞久さんに話を聞いてみよう!!


ビジネススクールでの勉強はどんな感じなのか、とても楽しみだね!


とてもワインへの情熱と勉強への意欲,そしてユーモア溢れる(わかる人にはわかる!?)内容盛りだくさんのインタビューになっているよ。


それでは阿部さん,よろしくお願いします!


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(以下インタビュー項目)


Q.自己紹介をお願いします!


出生地:「杜の都」サウザンド・ビッグシティー (宮城県仙台市)


在住地:「北のウォール街」リトルバレルシティー (北海道小樽市)


年齢 :100037歳(37歳)


10万年間の眠りから覚めて18年後、宮城県立仙台東高校を卒業し、リゾートホテルに就職。


寮に住み込みのため、「研修」として早朝から深夜まであらゆる業種を経験したなかで、フランス料理のサービスに「ワイン」が欠かせないことを知る。


ワインの知識とサービス、テイスティングに卓越した「ソムリエ」という資格の取得が、当時のホテル業界でものすごく稀少であり、取得者は「神」のごとく尊敬されあがめられることを知ってから、絶対にソムリエ資格を取得することを心に決めて、1997年に受験年齢最年少である23歳で合格。


神の仲間として、日本ソムリエ協会東北支部の役員に迎えられる。


田崎真也氏が、世界ソムリエコンクールで優勝し、赤ワインのポリフェノールが健康によいということで、ソムリエが花形職業とされチリやアルゼンチンの赤ワインが爆発的に売れた90年代後半、私はブームに疑問を抱き、ソムリエが国産ワインを扱うことのない風潮のなか、「日本でワインを普及させるためには日本人に日本のワインを飲ませなくてはならない」と思うようになる。


それまで輸入ワインをブレンドしたり、輸入濃縮果汁を希釈発酵させたりしても「国産ワイン」と名乗れる日本のなかで、世界に通用する本物のワインを作れる産地は冷涼で広い北海道しかなく、自分自身の国産ワインに対するイメージを覆した小樽市の北海道ワイン株式会社の嶌村(しまむら)社長に手紙を書き、2000年3月、26歳のときに入社をさせてもらう。


入社後、その想いをプロに対してぶつけるべく、それまで業界ではタブーとされてきた日本の国産ワインの「原料」に関する論文を、日本ソムリエ協会の機関紙『Sommelier』に投稿。食の安全が世間を賑わし始めた時代背景もあり、賛否両論の大きな反響を生む。


2003年から、「国産原料100%のワインのみを対象」としたワインコンクールが日本で初めて開催されるようになり、地方の中小ワイナリーが素晴らしいワインを醸造していることが明らかになる。2004年産の北海道ワインが金賞を受賞、自分自身が次のステップにいくために「学ぶ」ことを熱望するようになり、2005年ソムリエの上級資格である「シニアソムリエ」と、北海道の食に関する「北海道フードマイスター」の資格試験に合格。北海道知事登録の「北海道らしい食づくり名人」となる。


小樽商大夜間主コースの社会人特別選抜の存在を知り、2006年、32歳で小樽商科大学の夜間主コースに社会人学生として入学。


1年生のときにOBS入試説明会に参加して以来、OBSを目指すようになった。



Q.ビジネススクールに通おうと思ったきっかけはなんですか?


社会人学生として、単に学部を卒業するだけでは、会社に対してそれほどの貢献や恩返しができないと考えたのが最初である。


学部1年次からOBS入試説明会への参加や李前専攻長にお会いしてきたなかで、OBS修了を目指し、「自らの専門性に高度な経営管理能力を付加する」MBAの学位を持って会社の課題解決に役立てる人材となることが、会社として初めて社会人学生を認めてくれたことに対する恩返しにも、後に続く人に対する見本にもなるのではないかと考えた。



Q.実際1年間通われて,ビジネススクールでの学びはいかがですか?


科目同士の関連性があり体系的に構築されたカリキュラムであることと、2コマ連続のモジュール形式の授業形態、さらには授業そのものより大変な事前・事後課題の連続によって鍛えられ続けたという実感がある。


商大生にわかりやすくたとえるならば学部4年分の学びを1年に凝縮したかのような高密度な学習をすることができた。


休みの日に、家では集中できない環境の学生同士が課題を絶対にやり遂げるために集まって、深夜まで勉強するなど、勉強時間はもちろん、1年で作成したり、配布されたりした紙ベースの資料だけでも、床から机(70cm)の高さまで到達するほどの量であったことに、あらためて内容の凄さを感じる。



Q.ビジネススクールを一言で言うと?


「自らの専門性に高度な経営知識を付加し、知識・人脈・態度など経営トップとしての総合能力を身に付ける場」



Q.「楽しかったこと」,「キツかったこと」又は「印象深かったこと」はなんですか?


楽しかったこと・・・


・「OBS日本酒同好会」の特別企画として、ワイン会をグランドパークで開催し、現役生だけでなく、先生方や修了生も多数参加されたこと。秋には「ワイン工場見学」として、こちらにもたくさんの参加があったこと。


・とある科目のプレゼンに、「私のおすすめの曲」を紹介するものがあり、同期生のそれぞれ意外な一面を知ることが出来たこと。そのときのプレゼンによって興味を持ってくれた同期生とミサ(コンサート)に行ったこと。


キツかったこと・・・


・会社員、「北海道ワインツーリズム」推進協議会事務局長、大学院生という3つの顔を持ち、会社への車通勤のあとに電車でサテライトへ行くため、いつもカバンを3つ持って分刻みで行動。


最初の頃は5時起きでも大丈夫だったのが、4時になり、2時、1時に起きなくては鼎立できないときも・・・。


・あまり苦労話は書きたくないし、自分で苦労とは思っていないので上記を手がかりに推測に任せます。


印象深かったこと・・・


・入学前には、小樽からの通学者がいるか不安だったところ、偶然にも子供が小学校で小樽在住という同期生が複数いて、同じ通学環境や家族構成であることが励みになったこと。


・夜間主コースの社会人学生の後輩が公開授業に参加したり、入試に合格したりするなど、OBSを目指す方が増えたこと。



Q.将来の目標・野望を教えてください!


優れた地域資源を持ちながら付加価値をつけて売ることのできない北海道経済の構造的な弱点と、優秀な若者が道外に流出してしまうことで、さらに地域が弱体化するという現実を克服するためには、自らがリーダーとなって北海道に「高付加価値」と「雇用」をもたらす新規事業やベンチャーをつくる必要がある。


そのためには、アントレプレナーシップを身に付けるとともに、大学院レベルの高度な経営知識を持つことが欠かすことの出来ない条件となる。


こうした考えを学部時代から漠然と持っていたが、ビジネススクールに入ってこの考えに確信を持つとともに、ここで学ぶことが自分のずっと追い求めてきたことであり、実現手段でもあることを実感している。


すなわち、私の将来の目標・野望とは、自分の会社の業績を伸ばすことはもちろんであるが、ワインを通じて北海道の経済と地域を活性化させることにある。



Q.最後に一言お願いします!(学部生や卒業生へのメッセージなど,何でも結構です。)


「北に一星あり、小なれどもその輝光強し」とうたわれる小樽商科大学は学科の枠を超えて自分に必要な知識を得られるという素晴らしい特徴があります。


経営学、経済学、法学、社会情報からなる学科科目はもちろん、充実した一般教養と外国語についても、卒業後にこれらが実際の社会で求められる「実学」であることを実感すると思います。


チャンスは、チャンスを欲しいと願って行動している人のところにしか訪れません。


学部生は自分が将来何をするために大学にいるのか、そこで必要となる知識が何であるかを考え、未来から逆算した人生計画を考えるとともに、小樽商科大学の学生であることに誇りと感謝を持って学んでもらいたいと思います。


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