今日は歴代校長・学長紹介シリーズ!
小樽商科大学第3代学長の紹介だよ!
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第3代学長の實方 正雄氏は商大の卒業生で、いくつかの大学で教授を歴任、大阪市立大学の法学部等で教える一方で、本学の集中講義も担当していたんだって
そして、1966(昭和41)年3月に着任し、1976(昭和51)年2月末まで丸々10年間学長を務めたんだ
實方学長が在任の間に、教官研究室(1966年3月)、生協協同組合(1966年9月)、今現在の附属図書館(1967年9月)や緑丘戦没者記念塔(1969年8月)が完成したんだよ!
1971(昭和41)年には念願の大学院商学研究科(経営経理専攻)も設置されているよ!
学内の情報が得られる学園だよりが創刊されたのは1971(昭和46)年
現在は学園便り編集委員の学生が主体となって作っているから馴染みが深いかもしれないね
現在だと入学者の女子学生の割合は4割ほどだけど、以前は1割もいなかったんだ!
1974年に1割を超え徐々に入学者数と比例して女子学生も増えて、現在のような商大になっているんだ!
小樽商科大学では今でも沢山の授業を地域の皆さんに公開しているけど、實方学長自ら公開講座にて「株式会社経営の問題点」をテーマに講師をしたこともあるんだよ!
實方学長の在任中(1966(昭和41)年~1976(昭和51)年)にはどんなことがあったんだろう
日本人の総人口が1億人を突破したり、お馴染みの番組「笑点」や「サザエさん」が放送開始されたり、ポッキーやチョコボール、カールが発売されたり、週刊少年ジャンプが創刊されたりと色々!
そして・・・何と、この時期には現学長の山本 眞樹夫先生や教育担当副学長の大矢 繁夫先生が小樽商科大学に入学をしているんだ!!
せっかくなので山本学長と大矢副学長に實方先生ついてメッセージをもらったから紹介するね!
山本学長:
實方先生は会社法の専門家で、大学院の時に商法を習っていたんだ。
とても教育熱心な方で、終了のチャイムがなった後も授業を続けて、秘書の方がよく呼びにきていたな。
学生思いの良い先生だったよ。
教育熱心な實方先生は学長職というよりは教育職のほうがぴったりだったんじゃないかとか!?
大矢副学長:
私は学部の2年か3年の時に当時必修だった商法を受けました。
経済学科の学生だったので、商法は縁遠い分野だと思ってました。
しかし、實方先生の最初の授業で「商法というものは経済が運動していく姿に併せて経済的な制度が作られてゆく」という言葉を聞き、大変身近な学問分野なんだと感じ、勉強に意欲がわいてきました。
この言葉が40年くらい経つ今もまだ心の中に残ってます。
学生時代に聞いた言葉がぱっとでてくるんだね!
ありがとうございます!!
お二人とも小樽商科大学で学生として学んでいた時は、商大のマネジメントをすることになるなんて想像したことがあったのかな?
さて、大学紛争が激化したのはこの時代!
学生自治会により1969(昭和44)年度入学式をめぐって自分達でとり行いたいとの希望を持ち、激しくぶつかったこともあるんだ
今となっては大学紛争といってもなかなかピンとこないと思うけど、以前山本学長がこの時代の話をしてくれた時、とても楽しそうだったことを覚えてるよ
楽しそうだった山本学長とは逆に、實方学長は他大学と同じように、大学紛争に苦慮していたみたい
学長名文書には、優しい人柄と、真摯でまじめ、厳しい性格が表れていて、学生側の主張にこたえる形で反論しているんだって
学生運動時代の学長は、どこの学長でも評判が悪いらしいけど、同窓会誌『緑丘』を見る限りにおいては、悪く言われていないんだ
真摯な姿に学生側も感ずるものがあったのかもしれないね!
↑實方学長の送別会の様子だよ!
1972(昭和47)年には保健管理センターも設置されたんだ!
定期診断など予防に力をいれていたみだいだね
1973(昭和48)年には校舎の増築も行われたんだ
旧校舎の取り壊しに際しては、移築も検討されたみたいだけど、費用などの問題で断念されてしまったんだ
旧校舎にはとても素敵な螺旋階段があったんだって
ボクも実物を見てみたかったな~
最後に實方学長が新入生に求めたものを紹介するよ!
「自分で学ぶ」
「適応できる能力をみにつけよ」
「交わり」
「よく鍛えられ・よく練られた人間となるような生活態度を堅持し、他人から信頼されるに値し、社会の進歩や歴史の前進に役立つ人間となるような努力を期待する」というお言葉があったんだ!(昭和50年度入学式)
今の時代にも十分に通用する言葉だね!!
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普段なかなか知る機会もないけれど、こんな歴史があるんだって思ったら面白いよね!
これからも歴代学長を紹介していくから楽しみにしていてね!
参考文献:緑丘75年史・同窓会誌『緑丘』・緑丘アーカイブ
(http://archives.ih.otaru-uc.ac.jp/)
校閲:百年史編纂室 平井孝典
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