歴代校長・学長紹介の第4弾。
今日は第4代校長・初代学長の大野純一先生を紹介するよ。
まずは,経歴から。
大野先生は本学の卒業生。北海道の滝川出身で1919年に小樽高等商業学校を卒業,進学して1922年に東京高等商業学校専攻部(のちの東京商科大学,一橋大学)を卒業したんだ。
その年の4月には,母校・小樽高等商業学校の講師になり,経済学などを教え(専門は財政学),半年後には小樽高等商業学校助教授に,その2年後には教授になったんだ。
ちなみに,1927年から,在外研究員としてドイツに留学したんだって(1931年帰国)。
この時代には珍しい,配偶者同伴。行きの船旅(マルセイユまでは40日間)で,スリランカに寄港した時,宝石を熱心に選ぶ姿に一緒にいた人も思わず買っちゃったそうだよ。
そして大野先生は,戦争から帰った後,1946年に小樽経済専門学校(1944年に名称だけ変更)の校長になるんだ。
単独昇格に向け,GHQ民政局の担当者と英語で交渉するなど大活躍し,1949年の小樽商科大学誕生後は,初代の学長に。
ただ,とても忙しい状況で,二期目の途中の1957年の1月に病気で倒れてしまうんだ。でも,療養しながら7月までの任期は全うしたんだって。その後は無事回復し,次の加茂儀一学長時代も,前学長という立場を生かして活躍されたそうだよ。
1962年に停年退官。40年に渡ってずっと高商(商大)の教育等に力を注いできた先生だったんだね。
☆ ☆ ☆
次に,大野先生が校長・学長時代に行った主なことをまとめておくよ。
★1947年には,男女共学を実施したんだ。初年度には,3名の女子学生が入学したんだって!今では,男:女=6:4だから,何だか想像がつかないなぁ。大野先生は女子学生に困ったことがないかしきりに尋ねていたんだって。優しい先生だね。でも女子学生は強い。特別扱いは断ったんだって!
★1952年には短期大学部を設置。今はもうないけど,1994年まであったんだよ。地元の熱心な要望と多額の寄付で設立が実現したんだって。大野先生が指導力を発揮したんだね。
★1953年には商業教員養成課程を設置。この前から本格的に行われていた英語の教員養成に加えて,商業教員養成も本格的に行われるようになったんだ。
★1954年には専攻科(経理経営学専攻)の設置。今でいう大学院だよ。
以上,大野純一先生の紹介でした。
「小樽商科大学」の初代学長だから,商大生のみんなもぜひ覚えておいてね!
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