小樽商科大学学術成果コレクションBarrelの収録文献が3700件を突破したよ!
3700件目の論文は、アントレプレナーシップ専攻の近藤公彦先生による,
近藤, 公彦 (2010) POS情報開示によるチャネル・パートナーシップの構築-コープさっぽろのケース-. 流通研究, 12(4): 3-16でした!
それでは、近藤先生へのインタビューの一部を紹介するよ!
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Q:登録3700件目の論文「POS情報開示によるチャネル・パートナーシップの構築 -コープさっぽろのケース-」は、どのような内容ですか?
前半はコープさっぽろの事例分析で、後半はその理論的検討というスタイルの論文です。
小売業者にとって、何が、いつ、どこで売れたかを示す POS(Point of Sales)情報は、取引先との交渉上非常に重要で、交渉を有利に運ぶために、そうした情報は開示しないのが通常です。
ところがコープさっぽろは2000 年、POS情報をデータベース化して、すべての販売情報を取引先に開示することに踏み切りました。そうすることで、取引先の「知」のレベルを高め、コープ さっぽろの商品政策(MD:マーチャンダイジング)に活かすことができる、と判断したからです。これはとても画期的なことです。
メーカーや卸売業者は自社の商品だけでなく競合商品の販売情報も見ることができ、その情報を分析して戦略を提案し、コープさっぽろはそれを受けて商品政策を実行することができます。
こうしたPOS情報開示の動きは、コープさっぽろ以降、全国に広がり、その数は全体で60以上の小売チェーンにも上っています。
競合他社商品の販売情報をも開示されることによって、競合企業間や取引先とのパワー関係、それに基づくマーケティング行動が変わってくる。こうした革新的な現象を研究することの理論的意義は、とても大きいと感じました。
Q:Barrelに掲載された文献をどのような人に読んでもらいたいですか。
今年6月に札幌コンベンションセンターで、全国のメーカー、卸売業者、小売業者の関係者千数百人が集まった第2回MD研究大会がありました。そこで配布された大会資料の後半部分が私の今回の論文で、実務に携わる参加者の方々に広く読んでいただけました。
Barrelからは、こうした実務家だけでなく、企業間の取引関係に関心を持つ多くの流通・マーケティング研究者の方に読んでもらいたいですね。
近藤先生ありがとうございました!
インタビューの続きはこちらを見てね!
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みんなもぜひアクセスして、先生の名前や興味のある分野で検索してみてね。
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