●小樽商大に着任されて約2ヶ月が経ちましたが、いかがですか?慣れましたか?
はい。良い環境のおかげで、おおよそ自分の期待どおりに作業に取り組めています。でも、仕事が遅くて同僚のみなさんや学生さんにご迷惑もかけていますので、少しずつペースアップしていきたいと思います。
●小樽商大に着任される前は何をなさっていましたか?
10年前に商大を卒業したあと、5年間、旧官立高等商業学校として大先輩である一橋大学の大学院商学研究科で学ばせていただきました。その次の5年間は、東亜同文書院を前身とする愛知大学に勤務していました。
●先生の専門分野を教えて下さい。
財務会計です。
師匠すじの久野光朗先生と山本眞樹夫先生、そして3月で定年退官された渡邊和夫先生への特別な思いがあります。商大の財務会計分野に穴を空けないよう、がんばります。
●動物に例えるとご自分は何と言われることが多いですか?または何だと思いますか?
わけあって秘密です。どなたも興味はないと思いますが…。
●小樽商大に対してどのようなイメージをお持ちでしたか?又、着任されてイメージは変わりましたか?
商大自身がアピールしている特徴は、イメージとしてはもっていました。ただ、私自身がたとえば「実学」の理念を身に付けられていたかは疑わしくて、実感の伴わないイメージしかありませんでした。私のように、とくに「実際の企業社会」を知らない教員が、どこまで商大の理念を体現できるのか、悩むこともあります。
ところが、最近の学生さんたちの中には、私よりはるかにうまく商大の理念を実現している人がいるみたいですね。彼、彼女たちが、大学の運営に自発的に関わったり、小樽市民のみなさんと活発に連携し合っていることを知って、驚いて、感動して…。その意味で、「商大」に対するイメージ、というより「商大生」に対するイメージは、基本的に良いほうに変わりつつあります。
●小樽とどのように関わっていきたいとお考えですか?
具体的なイメージはまだありませんが、かつて小樽で過ごして、離れて、そして戻ってきたという経緯を、客観的な見方につなげるような、固有の関わり方があって良いとは感じています。
●趣味・特技等ありましたら教えていただけますか?
ぼーっとすることです。
●商大生・小樽のみなさんにメッセージをお願いします。
小樽のみなさまには、この町で快適な生活を再開できたことに感謝をしています。私の作業はささやかですが、いつか小樽や北海道への恩返しになっていくことを願いながら、地道な取組みを続けたいと思います。
商大生のみなさんには、「地に足をつける」意識、たとえば身近な小樽や北海道に実際に貢献しようとする意識といっしょに、少しでもいいから道外・国外に意識や視野を広げて、商大生らしい「小回り」で自分を試してきてほしいと願っています。
偏差値の高低に対する意識や「この地域で一番」といった意識は、度が過ぎると了見を狭めるようです。だけど商大に入学したセンスを活かせば、OB・OGと同様に全国規模で活躍できるはずだなぁと、みなさんと会って私は再認識しているので、その願いは強くなっています。
一生使えるような、心・発想の底力は、20歳代の鍛錬があってこそ最も深まると思っています。自分の可能性を少し信じて、まずはこの10年を「成長期」の本番にするんだという気概をもつこと。それは、私が出来なかったことの押し付けというより、バトンを渡すような共同作業でいっしょに成長したいという思いです。身近なゼミ生が自発的に「打って響く」感じでどんどん成長してくれているので、適切な方向づけとあと押しを続けられるように、私も小樽商大でもう一度、たしかな仕事をまっとうしたいと思っています。
☆石川先生ありがとうございました!
これからも商大の先生を紹介していくよ!!
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