2018/08/29 一般教育系の安宅仁人先生にインタビュー!
この4月に商大にやってきた先生の紹介第7弾! 一般教育系の安宅仁人先生にインタビューするよ!
それでは先生,さっそく自己紹介をお願いします!
このたびはインタビューにお越しいただきありがとうございます。この4月から一般教育系の教員として着任した安宅(あたく)です。出身は北海道北広島市で,大学も職場も北海道一筋の道産子です。
道産子の安宅先生,小樽へようこそ!
商大に着任される前は何をしていたんですか?
大学卒業後は事務官として国立苫小牧工業高等専門学校に3年間勤めていました。その後,博士課程への進学を経て江別にある酪農学園大学で10年間大学教員として勤め,農業や社会科・公民科,理科の教員免許の取得を目指す学生を対象にした授業を担当してきました。
北広島に苫小牧に江別・・・本当に北海道一筋なんですね!
そして,大学の先生になる前は事務職員として勤務されていたとは!!すごいです!!
先生の専門分野を教えてください!
専門は教育行政学という分野になります。
教育行政学・・・とは,どんなものですか??
教育に関わる研究というと,多くの方は教室の中の授業風景などを思い浮かべて「教師」と「子ども」との関係性を研究していると思われるかもしれません。ですが教育行政学は,むしろ教室の外に焦点を当てながら,子どもや若者の成長・発達に資する条件整備の在り方を追い求める研究分野といえます。具体的には,教育に関する法規や,学校の仕組み,教育委員会制度,さらには子育てなどの自治体の政策などに着目しながら研究を進めています。
なるほどー!先生の言うとおり,「教室の外」だね!
行政の面からの「教育に関わる研究」ということなんだ~!勉強になります!
先生はどんな講義を担当していますか?
ここ商大では所定の科目の単位を取得することで,「英語」,「商業」,「情報」,「公民」,「社会」の教員免許を手に入れることができます。私はその中でも主に「教職に関する科目」を担当していて,教育の歴史と思想を取り扱う「教育原理」や,教員に必要とされる知識・技能さらには判断力を獲得してもらうための「教職論」のほか,「教育制度」や「道徳教育」を担当しています。
また,教職以外では「基礎ゼミナール」も担当しています。私が担当している基礎ゼミナールでは,人口減少に直面する小樽市においてどのような対策がなされているのかを学生たちと調査するために,つい先日小樽市役所に行って子育て支援部門や交通政策の担当者にインタビューをしてきたところです。
まさに「教育行政学」だね!興味深いなあ。
商大に対し、どんな印象を持っていますか??実際に着任されてから印象は変わりましたか??
私の妻の叔父が,商大と北大の両方に合格した際に商大への進学を選択したという話を聞いていましたので,優秀かつ芯のある学生が集まってくる大学という印象がありました。
また,大学時代は北大に通っていたのですが,商大と北大との定期戦の対面式の際には応援団同士で「汚い白豚は札幌の農場に帰れ!」などと罵りあっていたので,いわゆる「バンカラ」(いまや死語となりつつあるかもしれませんが・・・)なイメージがありました。ですが,実際にこちらに着任してみると本当に素直で温厚な学生さんが多く,良い意味で裏切られました。
商大と北大の定期戦の対面式で見られる罵り合いは,とっても味のある商大の名物だよね!
安宅先生の言うとおり,日常の商大生の温厚さとのギャップも全て引っくるめて商大の良さです!
先生は北大のご出身とのことですが,大学生のときはどんな学生でしたか?
学生時代には,「北大新聞会」という新聞を出版する公認サークルに入っていましたので,大学内の関係者に取材したり,広告を取りに行ったり,記事やコラムを執筆したりしていました。記事掲載のオーケーがでるまで先輩方から何度もダメ出しされたり,入稿直前の徹夜の編集作業は結構しんどいものがありましたが,今となっては貴重な経験ができたと思っています。
徹夜の編集作業・・・!本格的なサークルで活動していたんですね!
でも,学生時代に真剣に打ち込めるものがあるって,素敵だなぁ。
趣味・特技等はありますか?ありましたら教えて下さい!
最近では,将棋の世界で活躍されている藤井七段に触発されて,コンピュータと対戦する将棋アプリにハマっています。とは言え滅茶苦茶弱いので,とても披露できるような腕前ではありません・・・。
それと,小樽に来てからはあまりする機会がないのですが,日曜大工的なDIYでしょうか。簡単な機械や建具を直したり調整したりするのが好きだったので,大学院生時代に研究室のドアを直したりしていたら「工務店」の称号をいただいたこともあります。
DIYができるなんてすごい!
日常生活に生かすことができる特技,ボクも欲しいなぁ。
最後に、商大生へのメッセージをお願いします!!
商大の封筒には「北に一星あり 小なれどその輝光強し」の一文が書かれていますが,恥ずかしながら商大の封筒を受け取るまで,このフレーズの存在を知りませんでした。高商時代の学生新聞『緑丘』(1936年)の中で使われた一文とのことですが,いまなお商大のスピリッツを的確に表現したフレーズだと思います。
商大を卒業して,中学や高校の現場で教師として活躍している先生方もたくさんいらっしゃいます。ぜひとも商大生には,教育現場をはじめとする様々な職場で卒業後も輝き続けられる有為な人材になっていただければと願っています。
安宅先生,ありがとうございました。
ボクも安宅先生の言うとおり,様々な場面で輝くことができるよう,これからも努力していきたいな!