2015/08/20 『〇〇〇白書』(おすすめ本の紹介)
今日は、附属図書館図書係の原田さんから、「おすすめ本」の投稿があったので掲載するよ!
いろいろな白書がありますが、白書を仕事の関係以外で最初から終わりまで読んだことのある大人は少ないと思います。読むとすぐ疲れ、頭にくることが多いからだと思います。日本語で書いてあるのに意味不明で、何を言いたい(隠したい)のかよく分からない。日本語でもない、英語でもない「カタカナ語」が多く、何かをごまかしている(または、意味のないことを言っている)としか思えない文章が延々と続くからです。難しいことを簡単に書くのが頭のいい人がする仕事だと思うのですが・・・。本学の卒業生が書いている場合もあると思うので、あまり強く言えません。
一方で、書いている人の気持ちも分かるような気はします。今の日本は間違った方向に向かいっているので、自分が正しい方向に持って行きたいと強い大志を抱いて入省し、日々努力している人が、自分がこうしたいと考え、その考えを分かりやすく書くと、白書を読んだ人から、抵抗を受けてしまい、思惑どおりにことが進まなくなることが容易に想像できるからです。それで、何を言いたいのか(何を隠しているのか)よく分からない白書ができてしまうのだと思います。
白書を読んでいると現実離れをしていて、白書に書いてあるような社会は来ることはないだろうと読んでいる時は思うのですが、2~3年経って、読んだ内容を忘れた頃、NHKのニュースで僅かに触れられ、5年位経つと、一部が現実化してくるので、怖いです。白書を読んでいる時は、ただの無駄な本だと思うのですが、5年、10年位の単位で考えると意味のないように思える白書の存在価値が、見えてきます。
時間、体力、根気のある学生の時に、自分が関心のある省庁の白書を読んでみるのも、明日の日本を考えるうえで、長期的に考えると、いいのかもしれません。
各省庁等の白書は、附属図書館2階の参考図書のコーナーにあり、見ることができます。
注)白書は、借りることはできません。