2015/08/25 図書館3Fの本が少しきれいになったよ!(その2)
図書館3Fの本が少しきれいになったよ!(その2)
記事を完成させるため、再び図書係の原田さんのところへ。しかし、「どのような方法で、ツルツルにしたのか、作業は、何人で、何日かかったのか等」は、原田さんの口が重く、聞き出せなかった。
(図1.をクリックすると大きくなります。)
そこで、この件の記事を自分で作成することは諦め、取材の過程で、原田さんから伝言をもらったので、これを記事にすることにした。
ここからが、記事です。
Q. 図書館3Fの学習用図書(開架図書)約5万冊がきれいになりましたね。利用者の一人として、僕もうれしいです。利用者の学生、一般の方に伝言があればお伝えしますが、ありますか。
A.3つあります。
1.一冊、一冊、手作業で、力を込めて丁寧にきれいにしましたので、汚れの8割以上はとれたのではないかと思っています。今まで、たくさんの図書を借りていただいた方には、古い本も、新しい図書に準ずるきれいさになりましたので、古い本にも引き続き挑戦していただければと思っています。
(図1.をクリックすると大きくなります。)
2、図書館をあまり利用しなくても学園生活に支障がなく、何の問題もなく卒業でき、図書館なんて行ったことないよ、行かないよ、という学生さんが、多数派であることは知っています。また、図書は、本棚に飾ってあるだけではあまり意味がありません。誰かに背表紙を見られたり、触られたりして、はじめて図書は価値を発揮するものです。誰の目にも止まらない、誰にも読まれない図書は、存在する意味があまりありません。人と人に出会いがあるように、人と本にも出会いはあります。あなたにその気がなくても、あなたに背表紙を見られ、触られるのを何年も待ち続けている必然的に出会うべき図書が図書館にあるかもしれません。今回、図書の方は少しきれいになってあなたを向かい入れる準備が進みましたので、後は、あなたが、あなたを待ち続けている図書に会いに来てください。図書がきれいになったのを機会に図書館まで足を運んでいただければと思っています。
3、これは、80才位の女性から聞きました。彼女は、悲しい目でわたしに話してくれました。本学出身の同年代の女性から、「あんたみたいな学のない者が、口を出すんじゃないよ」と言われたそうです。話してくれた女性はとても傷ついたようでした。学(学問)というのは、世の中や社会を少しでもよくするためにあるものです。決して、人を傷つけるためにあるものではありません。武器や凶器を使って人を傷つけるよりも、学問で人を傷つけることの方が、酷いことだと思います。この本学出身者に学生時代に、「学問は何のためにあるのか」ということが書かれた図書に図書館で出会っていれば、こんな悲しいことは起こらなかったと思います。こういうことは、授業では、なかなか教えてもらえないので、図書館が補完すべきものだと思っています。この人と出会うべき図書との出会う機会を設けられなかったことは、図書館にも責任はあると思っています。あなたが、出会わなければならない図書が、小奇麗になってあなたを待っているかもしれませんので、「図書館なんて行きたくないよ」と言わずに、足を運んでいただけないでしょうか。よろしくお願いします。