2015/06/19 「端午節」には、ちまきを食べていますか?
中国出身の大学院の留学生・ジョヒンさんから、中国の季節の催し「端午節」についてお話してもらったよ!
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中国の「端午節」が近づいてきていますよ。日本の「端午の節句」と似たようなもので、中国でも法定の祝日となっています。しかし、日本とは違って、旧暦の五月五日となっています。今年は6月20日です。
鯉幟を飾ったり男の子の健やかな成長をお祈りするのは日本の端午節句ですが、中国の端午節では、菖蒲やヨモギをかけて厄払いしたり、竜のボートでレースをしたりしてすごします。
http://xzbm.zgqt.zj.cn/haikou/text.asp?id=17949
ドラゴンボートレース
http://ahwh.wenming.cn/wmzt/zt2013/dwj2013/
菖蒲・ヨモギの飾り
最も楽しみにされるのは、おそらく、粽(ちまき)を食べることでしょう。
中国では、粽の歴史が長く、種類も多種多様です。基本はもち米を葦(ヨシ)の葉に包んで蒸すか茹でる方法が主流です。包み方は地域によって異なっています。
http://www.tiboo.cn/shipin/t973392/
ヨシの葉
http://m.babytree.com/community/shanghai/topic_1092112.html?b=1
左は北方の包み方、右は南方の包み方
形よりは、中身のほうが肝心ですね。中国の粽は必ずもち米の真ん中に何かを入れて作られています。その何かを粽の「餡」といいます。粽の餡といえば、赤ナツメや豆餡、栗など甘口が主流ですが、肉餡の粽も有名です。
http://js.ifeng.com/life/food/detail_2014_05/27/2339207_2.shtml
豆餡のちまき
http://item.yhd.com/item/28408984
赤ナツメのちまき
http://wh.house.sina.com.cn/scan/2013-06-08/10503246013_3.shtml
肉餡のちまき
特に肉餡の粽をお勧めします。豚のバラ肉を味付けて入れて作られています。あぶらっぽいという心配も全然なくて、肉がやわらかくてすごくおいしいです。チャンスがあれば、留学生の私たちと一緒に肉餡の粽を作ってみませんか。
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ジョヒンさん、ありがとうございました!
日本でも5月5日の端午の節句にちまきを食べる風習はあるけれど、具がいろいろ入っているのは珍しいね。肉餡の粽、食べてみたいな!