2015/1/23 北海道で活躍している先輩へインタビュー!
今日は、現在も北海道で精力的な活動をしている商大の
卒業生にインタビューすることができたのでお伝えするよ!
阿部千里さん、よろしくお願いします!
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1.簡単に自己紹介をお願いします!
みなさん、イランカラプテー!
(アイヌ語で「こんにちは」という挨拶の言葉です)
小樽商大企業法学科を2012年度に卒業した阿部千里と申します。
学部生時代は、2年前に他大学へ転任なさった中村秀雄教授の
国際取引法ゼミに所属していました。
2.小樽商大での想い出を教えてください!
所属していたゼミでの活動は忘れられませんね。
国際仲裁の世界大会出場のため全員でオーストリアのウィーンに行ったり、
中国企業と国際取引をしたり…いろんなことを経験しました。
なかでも自分の人生を大きく転換させるきっかけになったのは、
大学3年時から4年時にかけて米国のミューレンバーグ大学に留学できたことですね。
そこでアメリカの抱える「人種差別」「男女格差」といった根深い問題を勉強し
興味を持つようになり、留学の終わり頃にニューヨーク国連本部で開かれた
「先住民族に関する常設フォーラム」という国際会議に参加できたことは
現在の活動にも大きく影響を与えています。
3.小樽商大卒業後はどのようなお仕事・活動をされていますか?
北海道大学公共政策大学院に進学し、社会的弱者と呼ばれる方々の
権利保護または権利回復のための公共政策立案を研究しています。
専門は「先住民族政策」です!
北海道にはアイヌという先住民族がいます。
一般に日本で生活していると「民族」や「先住民族」という概念について
考える機会はあまりなく、「アイヌ」という言葉は聞いたことがあっても
学んだことがあるとか関わったことがある人は少ないと思います。
北海道で教育を受けても、習うのはいわゆる「本州」の歴史であって
「北海道」ではありませんからね。
アイヌが今なにを思い、どのように生きて、どのような社会を望んでいるのか…
彼らの声を気軽に聞き、意見を交わす機会はないのではないでしょうか。
そこで、私はいま…
アイヌ、アイヌではないを問わず人びとが、映画や音楽と通して、
気軽に楽しみながら先住民族概念を理解できる洗練された
映画祭「アイヌ・先住民族国際映画祭」を企画しようと
AIPFF[Ainu Indigenous Peoples Film Fest]という団体を設立しました!
月に1、2回映画ミーティングを開き、交流や勉強を重ね、
映画祭の開催も今年半ばを目処に計画しているところなのです。
詳しくは下記のURLをご覧ください^^
4.商大生のみなさんにメッセージをお願いします!
小樽商大は充実した英語教育と、なんといっても対外的に発信し
積極的に外と繋がれるところが強みの大学だと思っています!
(そうですよね?笑)
いろんな人と繋がって、自分が将来この分野で社会と繋がっていたいと
思えるものを探してほしいです。
そして少しでも先住民族、アイヌに興味を持ってくれた方はAIPFFの
HPを貼っておくので、ブログにコメントするなり、ミーティングに遊びに
くるなり、心の中で映画祭の開催を待つなりしておいてください!(笑)