2013/10/19 ビジネスアイディアコンテスト準優勝(櫛田さんインタビュー)
今日は,パラシュートグループが主催している「ビジネスアイディアコンテスト」で準優勝を獲得した
小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻(ビジネススクール)2年生の櫛田泉さん
にインタビューをしたよ!!
それでは櫛田さん,よろしくお願いします!!
☆ ★ ☆ ★ ☆
1.自己紹介をお願いします
私は昨年、ビジネススクール入学とほぼ同時に
岩内町の地域ブランドの構築と特産品の販売を目的として会社を立ち上げまして、
現在はその会社のCEOを勤めております。
ビジネススクールに入学する前までは、東京の大手IT企業で新規事業開発などの業務に携わっておりました。
学部は本学の商学部社会情報学科を卒業しています。
2.ビジネスアイディアコンテストに挑戦されたきっかけを教えてください!
今回、コンテストに提出したプランは、
もともとビジネススクールの2年前期科目である『ビジネスプランニングII』
という科目で作成した事業計画書が基になっております。
コンテストに挑戦することになった直接のきっかけは、
この授業を担当されている保田先生から応募を強く勧められたことでした。
3.どのようなビジネスアイディアを出されたのですか?
私は、もともと鉄道が好きで、
高校生のときから鉄道雑誌に記事を執筆していて時々原稿料をいただいていたりするのですが、
今回応募したアイディアは北海道新幹線の札幌延伸を見据えて、
JR北海道からの経営分離が確定している在来線を再活用して新幹線の経済効果を
岩内町をはじめとする後志地方全体に波及させ地域経済を活性化するとともに
在来線の収益性の改善も同時に成し遂げるというプランを応募させていただきました。
事業名は『ニセコ高原鉄道株式会社』になります。
4.決勝大会のプレゼンはいかがでしたか?
決勝大会でのプレゼンに当たっては、
事前に「プレゼンの相手に対して如何に事業アイディアの世界観を理解してもらえるのかが重要である」
とのアドバイスをいただいておりましたので、
30ページ以上ある事業計画書を13分間の世界観重視のストーリーに構築しなおし
て決勝大会に臨みました。
今回のコンテストでは100近い応募総数の中から
決勝大会に進むことが出来た10のプレゼンターのうち半分は本州からの応募者であり、
道外在住者の方がどのような切り口で北海道の資源を活用した
ビジネスアイディアをプレゼンしてくるのかが大変気にかかるところでしたが、
私自身は北海道在住者としての強みを発揮したプレゼンができたと思っています。
5.準優勝された感想をお願いします!
このビジネスプランは地方鉄道の再活用による地域経済の活性化という観点から、
私が学部生の頃より10年近くにわたって独自に調査と研究を重ねてきたプランだったのですが、
今回、コンテストで準優勝できたことで長年私の頭の中だけにあったプランを公にする機会を得ることができ
大変うれしく思っております。
6.ビジネススクールの教育はいかがですか?
この1年半で、
ビジネススクールの膨大な課題を通して戦略・マーケティング・財務・組織の4つの視点から物事の課題を分析し、
解決策を考え、実行プランに落とし込むというトレーニングを徹底的に行ってきました。
そして、こうしたトレーニングの積み重ねにより、
一連の考え方のサイクルはなんとか身に付けることが出来たのではないかと思っています。
今回応募したビジネスプランの作成に当たっても、
今までに私が独自に行ってきた調査と研究にビジネススクールで学んだ視点を加えて
後志地方が抱える課題を広く抽出し、
新規の事業の立ち上げを通じてそれらの課題に対して
如何に問題解決を図るのかという観点でビジネスプランを作成したところ準優勝することができました。
7.将来の夢・野望は?
まず、短期的な目標では地場の特産品に対する地域ブランドの構築を図るとともに、
特に首都圏等での岩内町に対する認知度の向上を図っていきたいと考えております。
中期的な目標としては、
特産品等を通じて岩内町の存在を知ってもらった方々に対して、
実際に現地を訪れてみたくなるような旅行商品を販売し戦略的に観光客を呼び込むことを,
長期的な目標では、
今回のプランにあるような並行在来線事業への経営参画も含めて、
新幹線の開業による経済効果を岩内町をはじめとする
後志地方全体に波及できるように地域全体をプロデュースしていきたく、
これらの短・中・長期的な目標の実現に向けてこれから粘り強く取り組んでいきたいと考えております。
(左側の方は,会場に応援に駆けつけていたOBS3期の植松さん!!)
8.読者(学部生)に一言お願いします!!
どんなに大きな目標であっても
粘り強く10年間取り組み続ければ、おのずと道は開けてくると思います。
ぜひ、夢を持って自分の可能性を信じて様々なことに挑戦しながら、
高みを目指して行ってください!!