2012/11/25 エバーグリーン講座にて・・・猟をして暮らすとは!?羆撃ち執筆者 久保さん!
みんな、 以前「商大くんがいく!」ブログで片岡 先生(現本学名誉教授)より、久保 俊治さんが執筆された「羆撃ち」を紹介してもらったことを覚えているかな!?
トリボン読書会でも紹介されていたよね! ボクも読んでみたんだけど、色々と考えさせられるお話なんだ |
なんと!
この羆撃ちを執筆された久保さんご自身が11/7(水)のエバーグリーン講義に来てくれたんだよ!
しかもお嬢さんの渓女(けいこ)さんも一緒でした!
(ちなみに渓女さんは5年前に小樽商大を卒業され北大の大学院に進学してるんだ)
210教室にて行われた講義では・・・
「狩猟生活と北海道の自然」をテーマにたくさんの熊の写真と共にお話してくれたんだ!
日常生活ではまず見ることのない熊の写真の数々にみんなびっくりしたんじゃないかな!?
ゆったりとした口調が印象的な久保さんは、小樽生まれでお父さんが日曜ハンターをしていたんだって
子供のころからウサギの解体などを見て育ち、大人になったら山に泊りがけで熊とか鹿とかを獲りたいという夢を持っていたそう
久保さんが山に泊まってまで猟をするのは、自然を肌で感じるためなんだとか
生きるってことを考え、命を真正面から見られるということでハンターになったんだって
熊に関するお話が満載だったけど特に印象深かったのは、小熊をもつ親熊は穴籠りをする前にわざと食べ物のない場所にいくということかな
冬眠する前にたくさん食べるイメージしかなかったからびっくりしたよ!
確かに、お母さんから冬眠の準備が終わったから寝なさいって言葉で言われても
目の前に食べ物があったら、ついつい食べちゃって冬眠できないもんね
他にも人間に飼われていても牛などは、熊が近づくとかなり前から気づいてシーンとなるとか
自分の痕跡を隠すために、熊は獲物を食べっぱなしにはしないで隠すとか、日常では学べないお話がたくさん!
本能ってすごい!!
みんな興味津々! |
一方で・・・観光地でみかける熊の魚獲りはダイナミックで、見ることができた観光客には非常に喜ばれているんだけど
人間が近くにいても魚を獲っているのは、親が子供に危険を教えるチャンスがなくなっているってことだったり
エサが豊富なために早く大きくなることができて、自信がつく一方で、警戒心や注意力が低下していて、以前だと考えられないくらい無防備に近づいてくる熊のお話とか・・・
野生とは・・・と考えさせられる話も・・・
そうそう、久保さんはアルバイトとかではなく、山で熊などを獲って稼いだお金で、アメリカに武者修行にいってるんだ!
アメリカでのガイドスクールでの経験は本の中でもたっぷり紹介されてるよ!
久保さんの講義を聞けなかったけど、興味をもったって人は「羆撃ち」を読んでみるといいかもね!!
後半は質問タイム!!
猟をして暮らすってどういうことなんだろうとか良い質問が!
質問から話が膨らんで、久保さんから色々なことを聞けたね
山で猟をし、肉や皮を売って生活するが、一般社会と関わっていないわけではないという言葉が印象的だったかな
久保さんが猟をしていた頃は、まだ毛皮を獲ることに対して問題になっていなかった時代なので、猟をするには良い時代だったとか
薬食いという新しい言葉もでてきたね
みんな知ってる!?
野生の肉を食べることで、短期間で動物性たんぱく質を短期間で取り入れられるんだって
食べ物ってダイレクトに健康に影響しそう!!
他にも豚とか牛とか簡単に購入できるようになったのは最近のこと
簡単に手に入れば入るほど、殺したりすることに深く考えなくなってきているというお話もでてきたね
スーパーで簡単に買えちゃうから、どうやってこのお肉がなんて考えることってないかも
そういうことを考えると、ありがたいな~って思うよね
飽食の時代って言われているけど、どうやってこの食べ物が自分の前に来たかを考えると残したりはできないよね
久保さん、素敵な話をありがとうございます!!
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片岡先生による羆撃ちの紹介はこちら