2012/1/11 公認会計士合格者(三田くん)インタビュー
1.学生時代はどんな学生でしたか
商大入学当初は毎日の大学の講義が面白くていつも最前列で聞いていたり、休み時間に教授を質問攻めにしたりしていました。常に一人で活動するタイプでしたが、人との協調性を身につけることと将来の友人を得たいという思いから会計プロジェクト(AP)の立ち上げに関わってサークル活動に参加しました。
2.公認会計士試験を目指そうと思ったきっかけは?
在学中、民間企業に勤めたいと思い就職活動をしましたが、特定の会社や仕事に情熱が持てず、うまくいきませんでした。そんな折に会計士の方とのご縁があり、自分自身、会計は高校の頃から学んでいたので、会計士の世界に飛び込もうと思いました。
また、私には昔から「日本経済の繁栄に貢献したい」という思いがあり、会計士は社会的に重要な仕事を要所で担っている存在であることから、自分の夢に最も直結する職業であると感じたのも大きな理由です。
3.試験勉強はどのように進めたんですか
大学4年生の6月から専門学校に通い始めました。一日8~10時間ほどの勉強を継続し、1年半後の一昨年12月に一次試験に合格しましたが、その8ヵ月後の去年8月の二次試験には不合格でした。そして今年8月に二度目の二次試験をもって合格しました。なので私はおよそ3年間を受験に費やしました。
勉強は原則専門学校のカリキュラムどおりに進めました。しかしそのままだと勉強で疑問点も出てくるので、講師への質問体制を利用し頻繁に質問していました。効率よく勉強する必要があるので、疑問点をすぐに解消できることは重要です。
また、大まかに学習計画を立て、手帳で管理していました。計画を立てることで日々の勉強量が明確になり、また常に目標を意識するので主体的に勉強ができました。
4.合格できた秘訣は何ですか
模試などでうまくいかなかったところがあれば、その原因を分析し、勉強方法を改良する。結局こうした地道な試行錯誤の積み重ねが、合格への近道であると思います。あと、勉強に専念できる環境を整えることは重要です。私は幸運にも実家から通うことを許され、食事等の生活の面倒に煩わされること無く勉強に没頭できました。勉強中は精神的に苦しくなることもあるので、そういうときに家族から励ましをもらえたことはとてもありがたかったです。
5.今後の目標を教えてください!
私は「日本経済の繁栄に貢献したい」という思いで公認会計士を目指しています。そのために将来、海外特にアジア新興国で仕事をしようという目標を持っています。企業がますます国境を越えて活動する時代となった今、日本企業も国境を超えて働ける人材を今以上に求めるようになると思うからです。諸外国のビジネスに精通し、文化・言語といった国の壁を壁とも思わず乗り越えていける会計士になりたいというのが目下のテーマです。
6.会計士に興味がある人、会計を学ぶ人に一言!
近年、会計士業界は大きな変化を迎えており、就職状況も厳しくなってきています。ですが会計士はそれを乗り越えてでも目指す価値のある職業であると思っています。なぜなら会計士が、「社会に頼られる存在」であるからです。会計士は昔から意外に多様な仕事を社会から任されてきました。その仕事の多くはその時代の重要な課題に関するものであり、これからも社会が大きく変わるときにはきっと会計士には重要な仕事が与えられるのではないかと思っています。そんな「社会に頼られる存在」としての会計士は、私にとってとても魅力的な職業です。私のお伝えしたことが、皆さんの将来の道を決めるための一助となりましたら幸いです。