平成18年度卒 池田 賢太(イケダ ケンタ)さん
本日は商大を卒業後、北大の法科大学院に入学し、修了後見事に新司法試験に合格した池田 賢太さんのインタビューだよ!
○いつ頃から、司法試験合格を目指したのでしょうか?学部生の頃からですか?
ロースクールに行こうと思ったのは3年生の冬で1年間勉強をしました。
小論文と適正試験だったので何とか。
自分で情報収集をして決めました。
○法科大学院に通っている時、1日のスケジュールはどのように組み立てていましたか?
(よろしければ具体的に教えていただけますか?)
とある1日・・・
朝5:00に起きて、7:30には学校に到着。
授業を2コマ程うける。
友達とゼミを組んだり、過去問を解いてみたりで、帰宅は22:30~23:00くらい。
自転車で40分くらいかけて通学してました。
なかなか運動する機会もないので、よい運動になっていました。
○一番辛かったことは何でしょうか?
既修(2年コース)と未修(3年コース)の2コースあるのですが、私は、3年課程に入りました。
ある年の合格発表で、未修コースの現役合格者が3人だった時、50人程いるクラスのメンバーの顔を見渡して、その3人に入れるのだろうかと不安を感じとても辛かったです。
○この後、司法修習生として修習を行うこととなると思いますが、どのように修習をすることになるのでしょうか?
11/29から2ヶ月くらいづつ、動いていくことになると思います。
昔の徒弟制度のような感じで、指導官と一緒に頑張っていくイメージですね。
これまでの勉強は、机の上での勉強でしたが、修習では実際の事件に触れることになります。
先日の事前ガイダンスでは、社会の実相をしっかりと学ぶようにと言われました。
これに関して、司法修習生への給与をどうするかが、話題となっています。
日弁連や札幌弁護士会のHPなどにもこの問題について説明がありますので、興味を持っていただければうれしいですね。
○裁判官、検察官、弁護士などの道が開けているようですが、どの方面に行きたいと考えていらっしゃいますか?
弁護士です。
道内で活動したいと思っているので、刑事も民事もしっかりやっていきます。
特に、学校で刑事弁護の熱いパッションをみっちり教わりました。
○母校である商大を見ていかがですか?変りましたか?
そんなに変らないですね。
今年になってからも(今本ゼミに遊びに)来てますし。
○既修(2年コース)と未修(3年コース)ではかなり違いましたか?
やはり始めて聞く授業が多いので厳しかったです。
商大で勉強していた当時は、刑事訴訟法はなく、物権法も履修していなかったので辛い部分もありました。
ただ、既修(2年コース)のほうが良かったかと言われると自分にとっては未修(3年コース)の方が良かったです。
3年課程だと1年次は基礎ゼミなどで現役の弁護士さんと関わる機会が多いので、弁護士という職業が身近なもの(現実的)に感じることができ、やる気がわきました。
○商大の良い所はどこだと思いますか?
先生との距離が近いところですね。
私は今本ゼミでしたが、その他の先生にもお世話になりました。
夜間のゼミが終わった後、飲みに行って良く終電で帰ったものです。
○逆に何か改善した方が良いことはありますか?
元々夜間主コースの講義には4単位科目があったのですが、2単位科目に変ってしまい、教養科目のような感じになってしまっています。
2単位科目になってからは、昼間に講義をとるようになっていましたね。
夜しか履修できない夜間主コースの学生にも、専門的に学ぶ機会を与え続けて欲しいですね。
○商大生にメッセージをお願いいたします。
やろうと思えば何でもできる。
商大なら、(関わりの薄い)商学科にいっても、企業法科目を履修することができます。
やりたいと思った時にしっかりやれば良いと思います。
司法を取り巻く情勢は、なかなか厳しい状況にあります。
法科大学院と司法修習の経済的負担が大きいですね。
その上で、25%という合格率ですから、二の足を踏む人も多いでしょう。
後輩へもなかなか勧めることは難しいような気もします。
ただ、法科大学院ができたことで、これまでわずかしかいなかった商大出身の法曹が増える可能性があることは事実です。
ブログを読んで、リスクを負ってでもという気概あふれる後輩が出たら、望外の喜びです。
◇ ◇ ◇
池田さん、ありがとうございます!
これからも様々な分野で活躍していく学生が増えていくといいな
とても楽しみだね!