Barrel 3300件目インタビュー!
春らしくなってきたな~と思ったらまた冬に逆戻り
ぽかぽか暖かい季節を心待ちにしながら・・・今日はBarrel3300件目の経済学科寺坂先生の論文についてご紹介!
タイトルは「寺坂, 崇宏 (2009) Box-Cox変数変換を含む多変量ARMAモデルとその応用について. 商学討究, 60(2/3): 121-130」!
寺坂先生のインタビューの一部を紹介するよ!
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Q:登録3300件目の論文「Box-Cox変数変換を含む多変量ARMAモデルとその応用について」は、どのような内容ですか?
この論文は、これまでの研究成果の一部について、以前の論文とは違う方法を用いて再検討したものです。
私の専攻している計量経済学では、経済変数間の理論的な関係を、観測されたデータを用いて検証することをします。
例えば、私たちの所得が増えたらどれだけ消費が伸びるのかといった関係をデータから調べたりします。
このような分析をするときに、変数そのものの値を使わないで、変換をしてから分析をすることがあります。
Box-Cox変換というのもこのような変換の1つで、基本的に平方根や対数の変換などを一般に含む変換です。
論文では、この変換と計量経済学で良く知られているARMAモデルと呼ばれるモデルとを組み合わせたモデルを用いて、データ分析をしています。
Q:Barrelに掲載された文献をどのような人に読んでもらいたいですか。
経済統計学や計量経済学の勉強を始めた方や、変数変換について興味を持った方に読んでいただければと思います。
Q:Barrelについてご意見,感想をお願いします。
Barrelについてというより、一般的な話になるのですが、今年、卒論を指導した学生が、他大学のリポジトリ(Barrelのようなシステム)から論文を発見して卒論の参考にしていました。
論文というのはどういうものかを学生に説明する際にも、こういったサイトのお蔭で非常に指導しやすくなったと思います。
学生にとって論文そのものは難しいのですが、アブストラクトや序論を読ませて、それについて説明を加えるだけでも随分勉強になったのではないかと思います。
また、他大学のリポジトリで、専門分野の第1線で研究されている先生が、その分野で今後どういうことがトピックとなるか、今どういうことが研究対象になっているのかいう概観や見通しなどを述べられている論文を発見することがあり、自分にとって有意義であると感じています。
Barrelについては、利用統計を拝見すると、他の先生方の論文の利用状況が非常に多くて驚くことがあります。
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