オグレソープ大学へ留学中の黒川さんから留学報告だよ!
Q、アトランタはどんな街?
オグレソープ大学は北アメリカ・アトランタの末端にあります。ここでの気候は私が到着した8月下旬から10月の中旬にかけては、小樽で感じるような空気から感じる熱ではなくて、太陽に焦がされるようなさすが南部な暑さでした。
しかし、11~1月にかけては北海道出身の私でもコートを着て背中を丸めないと外に出られないような寒さになったり、次の日には半そでサンダルで過ごせるような温かさになったりと、とても気まぐれな天候です。
交通手段は電車だと20分程度でビジネス街に行くことが出来ますが,札幌近郊のJR・地下鉄ほど交通網が発展していなく、その上建物1つ1つが大きくそれぞれ離れているので、移動にはやっぱり車が必要だなぁと感じます。
Q、オグレソープ大学ではどんな授業を受けられるのですか?
オグレソープ大学で履修できる授業というのは「学問と呼ばれているもの全般」と言うことが出来ます。例えば、演劇、詩、アート、音楽、哲学、シェークスピア、歴史といったような文系の科目や、数学、医学、心理学、化学といったような理系の科目、マーケティング、簿記、経営論などといったビジネス系の科目、コミュニケーション科目、その他スペイン語やフランス語、ドイツ語、日本語、といった語学の科目があります。
まとめて言うと、商大で基幹科目、専門科目、語学とほぼ同じですが、それぞれが専攻に分かれているためにどれも専門的で、そこで学んだことを将来の仕事で生かそうと、学生が必死になって勉強しているという点が印象的です。
Q、黒川さんはどんな授業を受けているのですか?
私は前期で、小樽商大で既に履修したマーケティング、ダイレクトマーケティング、スペイン語を履修し、それぞれ宿題、レポート、1人20分間のプレゼン、期末試験を行いましたが、英語で全て仕上げなければならなかったためてこずりました。
しかしその一方で、これらの授業は6~20人程度といった小規模なものだったので、先生も一人一人に気を配ってくれていたという点と、知っているようなキーワードが出てきて、例え聞き取れなくても大体何を話しているのか予想がついたという点で、特に出遅れるという気はしませんでしたよ!
そのようなわけで、2学期目は少し欲張って、自分の会話で苦手だと感じるテーマの歴史や心理についても触れておこうと、アメリカの近代史と心理学、スペイン語を履修しています。前者2科目は自分の専攻ではなく、キーワードをたどって考えることが出来ないため、これからがとっても難しいのです。これからが勝負ですね・・・!
ちなみにスペイン語ですが、アトランタはメキシコやラテンアメリカに近いので、日ごろスペイン語がそこらかしこに飛び交っています。もし、商大で予めスペイン語を履修していたら、とっても楽しいことになりますよ!
Q、英会話や人間関係に苦労はしていますか?
留学をしようと思っている皆さん、「友達が出来るだろうか」と心配する必要はオグレソープ大学ではありません。
私も以前はそのような心配をしていたのですが、大学内に寮があり、殆どの学生がそこで生活し3食をカフェテリアで食べているため、学生の「みんな知り合い」という意識がとても強いのです。ということで、知らない人とも会ったとたん話をし、一緒に食事をしたり勉強したりし、顔見知りが毎日増えていくといった感じです。
自分が殻に閉じこもりさえしなければ、色々な個性の人と会って話をし、とても刺激的な生活が出来ると感じています。
寮 ~ NOSO
授業が終わればゆっくり過ごす
Q、Winter break(冬休み)はどのように過ごしたのですか?
12月の後半からは1ヶ月間の冬休みだったのですが、ホームステイの組織を通して1週間毎に4軒の家庭に滞在していました。
日本では、家族以外の人と一緒に暮らす経験をしたことがなかったので初めはそれなりのストレスを感じていましたが、意外とすんなり馴染めていたようにも思います。冬休みはクリスマスやお正月のイベントもあり、クリスマスにはホストファミリーと自宅パーティーを開いたり、教会に行ったりしていましたが、これらを全力で準備し全力で楽しむという彼らの意気込みに、自分の持っていた"ホワイトクリスマス"や"ロマンティックなクリスマス"といった淡いイメージは一気に吹き飛ばされました。
この冬休みでの変化は2つほどあるのですが、1つは英語力のアップです。4軒目の途中くらいから突然、知らない単語も自然と口から出てくるようになって、後から辞書で調べると当たっていたということもあるようになり、そして映画を見ることへの抵抗もなくなりました。
5ヶ月たってやっと英語を自然に感じるようになったのです。
2つ目は、精神的な安定です。それぞれのホストファミリーの中での生活がとても温かかったということに加えて、学校の寮以外に帰れる場所が出来たということによって、前学期に当初は気付いていなかったものの、身に付けていた鎧のようなものが少し軽くなったようにも感じます。それぞれの家庭の形は色々ですが、身近な関係になればなるほど、やっぱり優しさというよりは思いやりがいかに大切かということをつくづく感じました。
バージニア州のインターコースで