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金融業界を将来の視野に入れている商大生へメッセージ



オープンキャンパスでの高校生を対象とした「興味ある職業アンケート」第3位は金融業界。銀行,証券会社,保険業といった金融業界を就職先として身近に感じている学生が多いんだね!


今年の3月に卒業した商大生も,卒業生のうち33.6%(150名以上)がこの金融業界に就職したんだ!


この金融業界について,金融業界と言えばこの方!ビジネススクールで「金融システムのアーキテクチャー」の講義を担当する齋藤一朗先生にお話を聞いてみたよ!



Q.金融業界がアンケート第3位という結果について,どう思われますか?


 メーカーや販売といった産業が弱い北海道の地域性を感じますね。高校生にとってそれほど身近ではないはずの金融業界が,働き口の選択肢としては身近な存在となっているわけですが,就職先として金融業界が花形産業であった時代のご両親の存在も大きいのでしょうか。


 そして,「商大=金融」というイメージもあるのでしょうね。



Q.金融業界に勤めるには,どのような視点が必要ですか?


  もちろんお金の流れ・金融システムを知っていることも大切ですが,金融は「各産業があってこそ成立する業界である」ことを知ることがより大切です。


 単純に言えば,お金を預けたい人がいて,お金が足りない人がいて・・・。その仲介役として仕事する上で,貯金をする人の動機,お金を借りる人の動機を知ろうとする視点が必要ですね!「なぜこの人は消費活動をするのか」「なぜこの企業は投資活動をするのか」といった,消費活動・企業活動全般の本質を知っているかどうかによって,仕事の幅は大きく変わってくるでしょう。



Q.これからの金融業界に求められるのは,どのような人材だとお考えでしょうか?


  最近は,よく「目利き」ができる人材が求められており,どの金融機関もこの「目利き」の育成に力を入れています。


  「どの産業が伸びるのか」,「どの企業が伸びるのか」,最終的には「お金を貸すことができる相手先なのかどうか」の判断ですが,この判断が以前よりも難しい今の社会でマーケットとしての成長性を感じられる能力が必要となります。



Q.ビジネススクールにも金融業界の方が学ばれているんですか?


  はい。ビジネススクールに通われている方は,企業経営とビジネスを学んで業務に生かしたい考えられている方が多いです。金融自体のことは日常業務で覚えられますから,その周辺をしっかりと勉強したいというわけですね!


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Q.金融業界を将来の視野に入れている商大生にメッセージをお願いします!


  「金融業は社会においてどのような役割を担っているのか?」,そして「金融業に入ってどんなことをしてみたいのか?」といったことを,今一度考えていただきたいです!


就職活動では,最終的に「どの会社で働くのか」を真剣に考えますが,それに比べて「どの職業に就きたいか」を真剣に考える機会は少ないと感じています。


最近は,地域貢献と金融業界も密接に関わってきていますし,自分の関心のある職業が社会の中でどのような役割を果たしていくべき職場なのか,大学生活の中で考えてみましょう!




 齋藤一朗先生、ありがとうございました!


    

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