今日は企業法学科の多木先生にお薦めの本を紹介してもらったよ!
まずは本紹介から!
河野直践編『協同組合入門~その仕組み・取り組み~』(創森社、2006年)
1,400円+税
協同組合は非営利組織です。同じく非営利組織と位置付けられるNPOについては、ここ最近より多くの関心が寄せられているように思います。これに対して協同組合については、知っているようで何かよくわからないという方も多いと思います。マスメディアに登場する頻度も、NPOよりも少ないのではないかと私は感じています 。
とはいうものの私たちの身近なところで活動している協同組合も少なからずあります。商大の中にもある大学生協は、生活協同組合という協同組合です。
わが国の第一次産業の中心地である北海道には、第一次産業に関連する協同組合がたくさんあります。農協は農業協同組合、漁協は漁業協同組合という協同組合です。その他にも金融機関として信用協同組合があります。同じく金融機関である信用金庫・労働金庫も、--「協同組合」という名称ではありませんが--、協同組合として位置付けることが可能です。
本書は、1.協同組合とはどのような組織かについて基本的な解説をした部分と、2.色々な種類の協同組合の現場からのリポート、という2つの部分から構成されています。本書を紐解くと、協同組合の理念と現実について基本的な理解を得ることができると思います。平易な文章ですので、通学の途中に電車の中でも読めます。
商大生の中にも協同組合に就職する学生さんは珍しくありません。とりわけ協同組合に就職が決まった方、これから就職をしようとする方は、就職活動をする前あるいは卒業前に本書を紐解いてみることをお勧めします。協同組合について、より詳しく知りたいという学生さんは、私の研究室にまで遠慮せずにおいで下さい。
続いては地区体情報!