今日は、15日に開かれた「地域活性化セミナー」の様子を,スタッフとして参加した学生さんに報告してもらったよ!
今回のテーマは「"小樽の魅力"を売り込む工夫」。素朴だけど何だか深く考えさせられるテーマでした。小樽といえば運河や海、ガラスにお寿司・・・といろいろなものを思い浮かべますが、その魅力とは、そしてそれを売り込む工夫っていったい何でしょうか?
二人の商大の先生が「魅力」と「工夫」について講演した後、参加していただいた50人を超えるお客様もいっしょに熱心に「小樽の魅力」を考えた大変素敵なセミナーになりました。
まずは,マーケティング専門の近藤公彦先生が、観光客のニーズに合わせて小樽を売り込もうとお話しました。このセミナーの参加者は,来場時に数種類のお茶から一つを手に取ったんですが,この何気なく選んだお茶に「ニーズを知るためのヒント」があると紹介があり、会場はざわめきと共感でいっぱいに!メーカーや選んだ種類(銘柄)でその人が求めるのは何かが大まかに読み取れるとのこと!
さらに、「魅力」を売り込むプロセスを「恋愛で自分を相手に売り込む」プロセスと比較するところで笑いが起こる和やかなシーンもありました。
続いて「みんなで作る小樽百科事典」を立ち上げた木村泰知先生は、「ウェブを利用した地域おこし」について紹介。市内加盟店で買い物をしてポイントを貯め、一定まで達すると商品券をもらえる「オタルンカード」のアピールをミクシィをヒントに行う例から始まり、小樽フィルムコミッションとの協力で口コミによる新たな観光地の開拓し,それをインターネットで紹介、さらにはいまや万能な情報端末となった携帯電話をウェブ機能を利用するまでに至れれば、とお話されました。また、ゼミ生のカフェ経営や新たな観光地の参考にしようとドラマロケに立ちあった写真部の方の体験談もありました。
その後、参加者から講師の方への質問タイムも兼ねたパネルディスカッションで「小樽に住む人が小樽のことをもっと知るべき」や「インターネットの情報は信頼できるのか」などたくさんの意見・質問が出ました。それに対し講師の方は「観光客は小樽へどういう想いをもって来てくれるかを読むことが大事」、「情報者が責任ある良心的な情報を提供することを期待する」とお答えになりました。これを踏まえてパネルディスカッションの司会をされた大津晶先生より「魅力を提供するのは誰だろうかということを今回のセミナーを通じて考えていただきたい」、また最後に海老名誠先生より「香港で『小樽の色で示すなら何色か』を聞いたところ雪を象徴する白が一番多かった。そういうイメージも活かせるようにできれば!」とのお話でセミナーは終了しました。
今回のセミナーは、考えれば考えるほど答えが出ない難しいテーマでしたが、肩の力を抜いて、小樽が皆さんから好かれる方法をみんなが考えることが大切だったのではと思います。答えは十人十色いいんだってことですね?ぜひ皆さんもそんな「小樽の魅力」について改めて考えてみてはいかがでしょうか?
なお,「地域活性化セミナー」の講演資料がBarrel(小樽商科大学学術成果コレクション)で公開されてます!
BarrelのURLはこちら http://barrel.ih.otaru-uc.ac.jp