「みんなで作る小樽百科事典」を立ち上げた社会情報学科の木村先生にインタビューしたよ。
Q:「みんなで作る小樽百科事典」を作ろうと思ったキッカケは?
グーグルは「世界の情報を整理する」と言っていますので、小樽の情報ぐらいはやってみようかな、という感じです。もともと小樽の情報をうまく整理したいと思っていました。これを見て小樽に行きたくなってくれればうれしいですね。
Q:複数の人が作る百科事典「ウィキペディア」をイメージされているのでしょうか?
「ウィキペディア」の小樽版ができればと思ってます。「みんなで作る小樽百科事典」も、ウィキペディアを主催している人が公開している「メディア・ウィキ」というツールを使っているんです。日本でも、どこかでウィキペディアの地方版が作られているというのを聞いたことがあります。
Q:メディア・ウィキというのは?
ウィキというのは、「誰でも編集できる」というもので、共同作業をするときに役立ちます。実は、僕のホームページもウィキで作っています。ただ、誰でも編集できるということは、怖いところもあります。ウィキペディアでは、意識が高い人が集まっているようで、変な書き込みを修正してくれているようです。ある意味、コミュニティが形成されていて、チェック機能が働いているんですね。
Q:「みんなでつくる小樽百科事典」を立ち上げたのはいつ頃ですか?
はじめたばかりです(笑)。実質的にいうと11月からですね。小樽の観光名所だけでなく、穴場情報を書き込んでいただき、これを見た人が小樽に集まってくるようなサイトにできればと思ってます。小樽に関するHPはいろいろあるので、それらがどこにあるかを整理したリンク集のようなものでもいいんですけど。
Q:こうしたことをされているのは、先生の研究とも関係しているのでしょうか?
そうですね、少し関係しているかもしれません。僕の専門は「自然言語処理」なんですが、コンピューター上の文書(テキスト)をどのように処理するかについて研究しています。ワープロで漢字変換しますが、あれなんかも自然言語処理の一種です。「ここではきものを脱ぐ」という文書は、「ここでは、着物を脱ぐ」「ここで、履物を脱ぐ」のどちらともとれますよね。
Q:実社会では、どのように応用されているんでしょうか?
翻訳ソフトなどは自然言語処理が応用されていますよ。技術的にはまだまだですけどね。また、ブログのキーワードを抽出してきて、今どんな言葉が流行っているかなどを分析することもできます。これなんかは、テキストマイニングとして、マーケティングにも応用されています。自然言語処理が発達すれば、ロボットと対話する、なんてことも可能になると思います。
Q:ありがとうございました。
木村ゼミのホームページは↓
http://minna.ih.otaru-uc.ac.jp/index_puki/
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