オルゴール堂の方にプレゼンテーションを聞いてもらいました!
「企業に提案する授業」では、小樽オルゴール堂の方が来られて、学生がプレゼンテーションしたみたいだよ!報告を聞いてみよう。
いよいよ企業の担当者への中間報告。今日は、小樽オルゴール堂の営業マネジャーをされている左文字さん(写真手前)が来られた。授業は、パワーポイントを使った3分間の発表のあとで、3分間の質疑応答を繰り返すパターンだ。
同じ企業を9チームが調査したので、似たような発表になるかもしれない、というのが当初の予想。しかし、各チームがそれぞれの視点で違ったデータを収集・分析していたため、聞くほどにいろいろなことが見えてくるプレゼンテーションになった。外国人観光客を中心にインタビューしたチームもあれば、北海道内の家族連れに話を聞いたチームもあり、各チームの独自色が出ていた点が印象的だ。
3分間という短い時間だが、発表するのは次の内容。
- 調査対象者の概要(どんな人にインタビューしたか)
- 再利用意向(また来たい(来たくない)と思う人の割合と、その理由)
- 期待と現実のギャップ(期待通り、期待以上、期待はずれ)
- マーケティングミックスの評価(商品、価格、立地、宣伝、接客、設備)
- 課題(問題点)を3つ
すべてのチームが3分間という時間を守り、時間をオーバーするチームはひとつもなかった。ないようもわかりやすい。しっかり発表練習をしてきたのだろう。質疑応答の時間には、オルゴール堂の左文字さんから鋭い質問が飛ぶ。「価格帯について、お客様はどのくらいの値段を基準に高い安いと感じていたのでしょうか?」「そうした意見をおっしゃったのは、どのようなお客様ですか?」「男性と女性のお客様では、どのような違いがありましたでしょうか?」などなど。さすがビジネスの現場を管理しているだけあって、データを正確に知って、問題を具体的に把握しようとする姿勢に、学生たちも勉強になったようだ。
質問に対しては、「私がインタビューしたお客さんは、こんなことを言ってました」という生の声を伝えるチーム、「私の個人的な感想ですが」と顧客の立場で発言する学生もあり、自分たちの集めたデータを出しながら、しっかりと質疑応答していた。
9チームの調査の結果、浮かび上がってきた課題は次のとおり。
- 建物の外観や店内の雰囲気などが一番の強みであるが、その雰囲気を壊さずに、いかにオルゴールの購入を動機づけるか?
- 多様なニーズを持つ顧客にどのように対応したらよいか?
- 生活必需品ではないオルゴールを購入してもらうために、いかに記念品・お土産としての魅力を高めるか?
- いつ来ても飽きないように、いかに売り場の変化を感じてもらうか?
こうした課題を解決する鍵が「店員の対応・説明」「陳列など商品の見せ方」「情報の提供の仕方」「商品のデザイン」などである。今日明らかになった課題に対する解決策は、授業の後半で検討することになる。なお、学生が作ったプレゼンテーション資料はオルゴール堂の左文字さんにお渡しした。
来週は、田中酒造の方をお迎えしての中間発表だ。