「データの分析」
「企業の問題を解決する授業」の6回目だよ。今回は、現場で集めてきたデータをどうやって分析するかなんだって。来週のプレゼンテーションに向けて、がんばって!
先週一週間、「小樽オルゴール堂、田中酒造、天狗山ロープウェイ、おたる散策バス」を自分で体験し、来客にインタビュー調査してきた28のチーム。今日の授業のテーマは、「集めてきたデータを分析し、課題を見つけ出す」こと。
学生が実施したのは、自分が顧客の立場で判断する「観察調査」と、顧客・利用者に対する「インタビュー調査」の二つ。来週は、企業の担当者の前でプレゼンテーションをするので、今日はその準備も兼ねている。各チームは、次の点をディスカッションしてまとめた。
- 調査概要 =>日時、どんな人にインタビューしたか
- 再利用意向 =>「また来たい」と答えた人の割合とその理由
- 期待と現実のギャップ =>「期待はずれ」「期待どおり」「期待以上」だった点
- マーケティングミックスの現状 =>「商品、価格、立地、宣伝、接客、施設・設備」毎に、5ポイント評価し(非常に良い5⇔1非常に悪い)、お客さんの声を紹介
- 課題 =>重要かつ緊急性の高い問題点を3つ指摘
実際に現場を回ってきた学生たちのディスカッションは、いつにもまして活気づいている。自分たちがとってきたインタビューメモを見ながら、真剣に話し合っていた。同じ施設を調査したチームでも、曜日、時間帯、インタビュー対象が異なるので、分析結果も異なっていた点が面白い。
問題点を見つけるといっても、単なる「ダメだし」では不十分。企業の方がイメージしやすい具体的な問題点をあぶりだすことが大切だ。お客さんの生の声や、自分たちの感覚を多いに生かして、分析することも忘れてはならない。一番難しいのは「課題の提示」。抽象的な表現ではわかりにくいし、細かすぎてもダメ。「顧客の声をベースにして、具体的な問題点を指摘するように」という指導があり、徐々に問題提起の質もが上がってきた。
来週は、いよいよ企業担当者へのプレゼンテーションだ。