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留学体験記(1)



今日は、小樽商大の交換留学制度を利用して、中国の東北財経大学に留学した菅井直人(4年生)君を紹介するよ。


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Q:どうして留学先を中国にしたの?


はじめは英語圏を考えたんですが、英語ができる人はたくさんいますよね。僕は、商大で国際交流サークルに入っていて、外国の留学生と英語で話すことはできていたので、中国語を選びました。中国と英語ができると差別化できると思ったんです。それと、中国の大学に留学したら奨学金も確実にもらえるので、生活に余裕をもてますし。



Q:留学するには、どのような手続きが必要なのかな?


大学の国際企画課に、志望理由書を提出して、面接を受けます。面接官は、日本人の先生と中国人の先生。「兄弟は何人?」「趣味は?」といった簡単な質問を中国語で聞かれ、志望理由は日本語で聞かれます。2年生の10月頃に書類を提出して、翌2月に決定しました。その後、ビザと航空券を手に入れて、3年生の8月末に出発。出発前はわくわくしていました。


Q:気になるお金だけど、どのくらいかかるんですか?


商大の授業料を払っていれば、留学先の授業料はかかりません。月8万円の奨学金があったので、十分生活できて、お金は余ったくらいです。実質的に、持ち出しなしです。


Q:大連はどんなところですか?


大連は、中国では中くらいの都市で、大きさは札幌くらいでしょうか。日本企業が多く進出しているので、現地では日本語を勉強している学生も多いんです。反日感情を感じたことはなかったですね。日本語に関心のある学生が多いので、勉強相手には困らなかったです。僕が日本語を教えて、相手が中国語を教えてくれるという形です。ともだちもたくさんできました。


Q:大学での勉強はどうでしたか?


商大で中国語を勉強していたので、基礎を身につけていたのがよかったと思います。はじめの1ヶ月間はわからないところもあったけど、3ヶ月するとだいたいわかるようになりましたね。半年たったらほぼわかるようになります。大学の寮に住んでいましたが、日本人以外では、韓国人、ドイツ人が多かったです。その人たちとは英語で話し、日本語はなるべく使わないように心がけました。大学では、基本的に中国語を勉強していました。午前中は中国語で、午後は広告とかアジア経済の授業に出席しましたね。


Q:中国の文化についてはどのように感じましたか?


はじめは、人種的にも近いし、漢字を使って、米を食べているから、中国と日本は共通点が多いと思っていたんです。でも、まったく違う国でした。たとえば、みんな一人っ子で兄弟はいないので、自分のいとこを兄、姉と呼ぶんです。仲の良い友達も「兄弟」「姉妹」と呼び合っている。人と人のつながりや家族を大事にしていると思いました。また、日本は発展し終わった国だけど、中国は「これからやってやるぞ」というエネルギーがすごい。路上で屋台を出している人からもやる気を感じるんです。日本語を勉強している学生もみんな必死で勉強してました。それと、おおらかな人が多いですね。僕も、日本に帰ってきてから、細かいことは気にしなくなりました。


Q:将来について聞かせてください。


留学していたので、就職活動はこれからです。中国語を生かしたいので、商社や中国に支社があるようなメーカーに就職できたらと考えています。


    

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