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留学体験記(2)



留学体験記の第2弾は、ドイツのベルリン経済大学に留学した山本君だよ。



Q:ベルリンでは、どんなことを学んできましたか?


勉強もそうですが、ベルリンの街を歩きながら、いろいろなことを吸収することができました。ベルリンはとにかくイベントが多いんです。僕はベルリンの地元紙とドイツの日経新聞のようなものを読んでいたんですが、地元紙に毎日のようにイベントの情報が載っているんです。僕の住んでいたところから3分くらいのところにイベントが行われるメッセ会場があって、よく通ってました。


Q:どんなイベントなんでしょうか?


例えば、グリーン週間というイベントがあるんですが、テーマは「食と生活」です。ヨーロッパ中から、いろいろな国の食習慣が紹介されるブースがあり、会場に牛がいたり、畑もあってバイオ技術の紹介などがあるんです。また、フランス料理の紹介スペースや、ロシアの食文化のブースなど、1週間ほど開催されてました。


Q:ベルリンはどんな街なんですか?


ご存知のように、ベルリンはもと東ドイツ。いろいろな社会問題を抱えています。東西融合後15年くらいたってもまだ格差あり、失業率は15%程度でしょうか。貧富の差が激しくて、二極化しています。裕福な人向けの劇場とか博物館などがある一方で、ある地区には貧しい移民の人たちが住んでいます。僕は、その地区の語学学校にも通っていましたが、移民の方の中には、ずっと住んでいるにもかかわらずドイツ語がしゃべれない人も多いんです。乞食の人もよく見かけました。


Q:留学先のベルリン経済大学は、どのような大学なんでしょうか?


ベルリン経済大学は、商大と同じ単科大学ですが、ものすごい授業数が多いのです。朝8時から夜9時までたくさんの授業があって、先生の数も多いです。学生は6千人くらいでしょうか。僕は「基礎マーケティング」の授業をとっていたのですが、授業サイズが小さく、毎週グループでディスカッションしていました。


Q:ドイツ語は大丈夫でしたか?


日本にいるときにドイツ語検定2級とっていたので、日常会話については問題ありませんでした。座学で先生のしゃべっていることはわかるのですが、ディスカッション中心の授業はついていくのが厳しかったですね。ただ、背景となる知識を持っていれば、ある程度話せます。話すトピックによるんです。僕が痛感したのは、議論する上で知識が必要だということ。言葉以前の問題ですね。考えるための材料や問題意識を持っていることが大切になると思いました。だから、今はたくさん本を読むようにしています。


Q:ドイツでの生活はいかがでしたか?


むこうの大学には、日本語学専攻のドイツ人学生がいて、いっしょに遊んでいました。パーティに行ったり、いっしょに映画見たりしてましたね。ベルリンは、金・土・日と24時間交通機関が動いていることもあり、週末はパーティが多いいんです。なにごとにも学生は優遇されていて、新聞も安ければ、運賃も安い。何でも乗れる交通機関のフリーパスは半年で1万5千円です。物価は日本より安くて、とても住みやすかったです。


Q:生活費はどのようにまかなっていましたか?


月に奨学金を8万円いただき、寮費2万円の補助を受けてました。十分暮らしていけて、ヨーロッパ旅行にも行けました。


Q:ありがとうございました。


    

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