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教員インタビュー 朱易安准教授

      

  • <担当授業>
  • 英語Ⅰ・Ⅱ
  • 英語コミュニケーションⅢ
  • 比較文化Ⅲ
  • (大学院)教材開発論
  • (大学院)言語文化論

朱 易安准教授
JOO Ian


世界の言語をまとめて比べる、言語類型論

私の研究分野は言語学(言語科学)であり、言語を科学的に研究する学問です。細部的には、世界のいろんな言語はどのような類型(タイプ)に分類することができるかを探求する、言語類型論(タイポロジー)であります。

例えば、世界には日本語やアイヌ語のように単純な音節構造を持つ言語がある一方、英語やロシア語のように、複雑な音節構造を持つ言語もあります。例えば、英語ではstrike(stráik)という単語が一つの音節になりますが、日本語では「ストライク(su-to-ra-i-ku)」という五つの音節になります。

これは日本語だけの特徴ではなく、アイヌ語、韓国語、中国語などの東アジアの言語が持つ形質です。このような言語の「類型」を私は研究しています。

言語を理解することは、人間を理解すること

私は小さい頃から言語を学ぶのが好きでしたが、言語学という学問については大学生になるまでよく知りませんでした。

大学での専攻はフランス語文学でしたが、言語学の授業も受けながら、そして自分で言語学を探究しながら、言語学に興味を持ち、大学院では言語学を専攻することになりました。

言語という存在は認知や社会、歴史、そして文化の船であり、言語の原理を知れば知るほど人類とはどのような存在かをより深く理解できるようになる気がします。

北海道の言語の多様性へ

せっかく北海道で研究することになりましたので、これから北海道の(日本語以外の)言語、つまりアイヌ語(特に復興運動)と日本手話(特に北海道方言)を研究していきたいと思います。

アイヌ語や日本手話のような少数言語を研究することによって、失いやすい集団記憶や精神的遺産を守ることに少しでも役に立ち、 少数言語が持つ言語的多様性を学会と社会に知らせてあげることができれば幸いです

優秀な学生たち

小樽商大の学生は、学習にとても真面目であり、授業に熱中してくれますし、理解能力も高いと思います。

さらに、小樽商大は美しいキャンパスや現代的な施設を持つ、修学に理想的な環境だということを感じました。

私がまた高校生になるとしたら、きっと小樽商大入学を目指すだろうと思います(笑)。

言語学を楽しんでみませんか?

言語学という学問は、一般的には中等教育で教える科目ではないため、大体何を研究するのかさえよく知られてないのが現実です。

ですので、たとえ今まで言語学という言葉を全く聞いたことがないとしても、一度その多彩な世界に足を入れてみることをお勧めしたいです。

知的に興味深いだけではなく、外国語学習にも役に立つと思います。


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