学長挨拶「グローカルマネジメント副専攻プログラム」に寄せて
国立大学法人小樽商科大学長 和田 健夫
小樽商科大学は、地域と世界を結び,北海道経済の活性化を担う「グローバル人材」を育成することを目的としたグローカルマネジメント副専攻プログラムを平成27年度から導入します。
副専攻に所属する学生は,所属している学科で主専攻の学問を学びながら,同時に副専攻プログラムを学んでいきます。3つの科目群「地域キャリア教育科目」,「グローバル教育プログラム科目」,「言語文化科目」から合計30単位以上を修得することで副専攻の修了証書を授与されます。なお,最大18単位までは主専攻の卒業所要単位に参入することができます。
副専攻プログラムの特徴は,以下の4点が挙げられます。
(1) 英語で経済学・経営学の基礎を留学生と共に学ぶことです。「グローカル教育プログラム科目群」
の授業科目は,海外の協定大学からの留学生向けに用意していた教育プログラムの授業科目を
改め,副専攻プログラム所属の日本人学生と留学生がともに学ぶ形式の授業としています。
これにより,海外留学して授業を受けるのと同じ環境を学内に作り出し,英語による知識の獲得を
目指します。
(2) 地域社会と連携した教育です。本学は北海道,小樽市等と包括連携協定を締結していますが,
これら協定先からの自治体職員や地元経済人を講師として起用し北海道の現状と課題について
学びます。また,机上で学ぶだけではなく,学生が街に出て,企業や団体と協力し合いながら課題
に取り組むPBL授業なども充実しています。これらの科目を学ぶことにより,地域視点を養い,地
域社会の一員としての意識,意欲および責任感を育成します。
(3) 外国語と異文化理解について学ぶ状況言語科目を配置しています。1年目から4年間継続的に言
語コミュニケーション能力を向上させる科目を履修することができます。
(4) プログラム履修者には海外留学の機会が与えられます。日本オラクルの元会長佐野力氏(本学
卒業生)からの寄付金により基金を設立し,留学生には返還の義務がない給付型の奨学金が支
給されます。