2019.01.01
2019年 新年のご挨拶
新しい時代を迎えるにあたって
新年あけましておめでとうございます。
平成の時代も終わりに近づいています。21世紀を迎えたこの30年は、成熟社会を揺るがす大変化の時代でした。グローバル化、人口減少、地方の衰退は、平成になってその深刻さが明白になってきました。度重なる経済変動は、人々に格差社会の到来を認識させるようになりました。特徴的なのはデジタル化の進行です。IoT・ビッグデータ・AIの急激な発達は、革新的なビジネスモデルを生み出しただけでなく、社会のありかたも変えつつあります。さらに、想像を絶する災害(大地震、水害、津波、火山噴火、原発事故等)に見舞われた時代でもありました。自然の怒りの前に科学の無力さを思い知らされ戸惑うばかりです。
この先何がわれわれを待っているのか。変化がもたらした多くの課題に立ち向かうためには、新しい思想・価値の創造、新しい科学技術の開発、イノベーションの創出、そしてなによりも複雑な社会を支える人材の育成が必要です。そのため大学の教育研究能力には大きな期待が寄せられています。
小樽商科大学は、戦後、単独で新制大学に移行するという異例の道を選んだために、当初は総合大学に見られたような国の十分な支援を受けられず、歴代の学長は大変苦労されたことが、『小樽商科大学百年史』(805頁)に書かれております。しかし、開学以来の伝統を見失うことなく、社会の変化や要請に対応しつつ使命を果たしてきたことが今日の姿を支えていることは確かです。
これからの小樽商科大学にも同じことが言えると思います。本学は現在、「グローカル人材育成」をめざし、「グローカル戦略推進センター」を設置して、カリキュラム改革(佐野力海外留学奨励金事業、グローカル・マネジメント副専攻プログラム、グローカル・コース、ギャップイヤー・プログラム等)やリカレント教育、文理融合型大学間連携、アクティブ・ラーニングの開発・普及で社会科学系大学の先導的役割を果たしています。
本学と帯広畜産大学、北見工業大学が発表した経営(法人)統合も、変化への対応の一つです。この度、経営改革を支援する国からの補助金事業に採択されました。連携による教育研究を推進するための体制作りがすでに始まっております。
2019年が、皆様にとり、良き年になりますようお祈り申し上げます。
小樽商科大学長 和田健夫
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