『北に一星あり(第4集)』と題する本報告書は,平成9年度の自己評価委員会の活動をまとめたものである。
今年度の自己評価委員会では「学生による授業評価」を主要な検討課題として取り上げた。この課題は前年度から引き継がれたものである。当委員会の任務は,本来,(1)自己点検・評価を必要とする項目を明らかにし,(2)それを当該実施主体に検討依頼し,(3)検討結果を分析する,という点にある。このような手続きからすると,今年度の委員会活動はやや変則的といえるかもしれない。他の実施主体に検討を依頼するのではなく,当委員会自身が検討課題と取り組んだからである。
「学生による授業評価」の問題は教務委員会と関連する内容であり,同委員会に検討依頼することも考えられた。しかし,まったく新しい試みであり,自己評価委員会が自らの責任において検討することが望ましいと判断された。当委員会ではまず,「学生による授業評価」の意義または目的に関する議論から始めた。意義または目的といった基本点が明らかにされなければ,具体的な作業を進められないからである。その結果,「授業の改善」を唯一の目的とするアンケート調査という具体案が生まれたのである。
アンケート調査の内容を作成するに先立ち,7月には教官に対する実施状況の調査が行われた。その趣旨は,各教官が個人的にどの程度アンケートを実施しており,またどのような意見をもっているかを知ることにあった。本報告書の第2章はその内容をまとめたものである。
学生に対する「授業改善のためのアンケート」は2つに大別される。ひとつは全学的な観点から回答してもらう内容であり,共通型と称している。もうひとつは特定の授業科目を対象としたアンケートであり,個別型と称している。個別型については,授業内容の違いにより,さらに講義科目用,語学科目用および実技・実習科目用の3つに分けられた。
共通型アンケートについては比較的簡単に合意が得られ,12月に全学的に実施された。その内容は本報告書の第3章でまとめられている。他方,個別型アンケートについては,さまざまな意見が提出され,しかも学科単位ですでに実施中のところもあり,全学的に実施することは困難とされた。そこで,本年度は自主的に実施することになった。個別型アンケートは1月下旬から2月上旬にかけて行われた。自主的な実施にもかかわらず,68名という多数の教官に参加していただけた。本報告書の第4章はこの内容をまとめたものである。
さらに,本報告書の第5章は学生委員会が平成9年12月にまとめた「学生生活に関する調査報告書」を再録したものである。この報告書においても,また「授業改善のためのアンケート」においても,学生からはさまざまな意見が寄せられた。それらのなかには有益な意見も少なくない。そうした意見に大学側は一つひとつ応えていく必要があろう。そのことは授業の改善につながるだけでなく,学生に対するサービス全般の向上に役立つと思われる。
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資料1 「学生による授業評価」等の実施状況に関する調査集計表
資料2 「学生による授業評価」等の実施状況に関する調査結果(記入意見)
付録 「学生による授業評価」等の実施状況に関する調査表
第2章 本学教官の「学生による授業評価」等の実施状況に関する調査結果
第3章 「授業改善のためのアンケート」:(共通型)の調査結果
全学コース別
経済学科(昼間コース)
商学科(昼間コース)
企業法学科(昼間コース)
社会情報学科(昼間コース)
商業教員養成課程
経済学科(夜間主コース)
商学科(夜間主コース)
企業法学科(夜間主コース)
社会情報学科(夜間主コース)
付録 授業改善のためのアンケート(共通型)
1 はじめに
2 アンケート結果の概略
3 今後の方向と検討課題
参考図
参考資料1 授業改善のためのアンケート(個別型)調査票
講義科目
語学科目
実技・実習科目
参考資料2 授業評価質問票(経済学科)
I 調査の概要
1 調査の目的
2 調査の組織
3 調査の内容
4 調査の対象
5 調査の方法
6 調査票の回収状況
1 基本的事項
2 入学の経緯等について
3 家庭状況について
4 通学・運転免許について
5 住居について
6 経済状況について
7 アルバイトについて
8 課外活動について
9 学業について
10 健康について
11 友人・悩みについて
12 卒業後の進路について
13 その他
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