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アダム・スミス 「国富論(諸国民の富)」 初版 1776年
An inquiry into the nature and causes of the wealth of nations (2v) / Adam Smith, 1776

 全文画像データ

VOL. I
全頁
33.7MB
TITLE PAGE, CONTENTS
770KB
Book I, Chap I-X (pp.5-178)
11.1MB
Book I, Chap XI (pp.179-325)
9.0MB
Book II (pp.326-457)
8.05MB
Book III (pp.458-510)
4.14MB
 
VOL. II
全頁
40.5MB
TITLE PAGE
37.6KB
Book IV Chap I-VI (pp.1-145)
9.58MB
Book IV Chap VII-VIII (pp.146-289)
9.32MB
Book V Chap I (pp.290-411)
8.02MB
Book V Chap II (pp.412-532)
8.34MB
Book V Chap III (pp.533-587)
4.42MB

 アダム・スミスと国富論について

 1776年は、太平洋の両岸で、〈自由〉という概念が歴史に刻まれた年だった。この年に、アメリカはイギリスの植民地支配からの独立を宣言し、〈自由の天地〉を築いてゆこうとしていた。そのイギリスでは、スコットランド人の道徳哲学教授、アダム・スミス(Adam Smith、1723-90)が、同じ年に、自由主義を基盤とする経済理論を発表している。この著作が、経済学の誕生を告げる、『諸国民の富の性質および諸原因に関する一研究』(An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations)、すなわち、『国富論』である。

 それまでの重商主義という経済統制政策を批判する目的で、『国富論』は、自由競争こそが資源の最適配分ともっとも速やかな経済成長を可能にすることを論証した。この「神の見えざる手」というスミスの思想は、現代の経済学にも受けつがれている。資本主義という経済システムの性質と自由競争市場の機構を初めて明らかにした『国富論』は、刊行されてから200年以上たった今も、経済的自由を考えるための指針を提供してくれている。本書は、小樽高商教授・大西猪之介の蔵書であった。大西没後、遺族が本学へ寄贈した。ただし, この商大本には「高松教授」と鉛筆書きされているので、当時高商に勤めていた高松勤に関係があるかもしれない。

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