科目一覧へ戻る | 2025/04/16 現在 |
科目名/Subject | 現代財務会計情報特論/Topics in Modern Financial Accounting Information |
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担当教員(所属)/Instructor | 石川 業 (商学部) |
授業科目区分/Category | 現代商学専攻博士後期課程 企業情報戦略教育研究分野 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 金/Fri 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学研究科現代商学専攻博士後期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 石川 業(事前にメール連絡をいただき、個別に場所を調整します。) |
オフィスアワー/Office hours | 石川 業(事前にメール連絡をいただき、個別に時間を調整します。) |
更新日/Date of renewal | 2025/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
この授業の目的は、財務分析の応用を意識しつつ、あらためてその基礎をきちんと固め直すことです。 財務分析のメリットの1つは、(一見して)明確な指標にもとづき企業の状況を端的に把握できることです。ただ、その指標を構成する会計数値の意味内容は、必ずしも簡潔ではない場合もあり、指標についての誤った計算や理解も世間では散見されます。したがって、応用的な財務分析へと進む前に、特定の指標を構成する項目について、その認識・測定のレベルから理解を深めておくことが有用です。 授業の方法は、演習形式(ゼミ形式)とします。より具体的には、定評のあるテキストを題材に毎週の予習範囲を決め、その内容を対象として授業当日にディスカッションを行います。 なお第15回の講義では、この授業で学んだことを、関心のある分析対象に適用してみた結果をご報告いただきます。 |
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達成目標 /Course Goals |
上記の目的を念頭に、以下のことを達成目標とします。 1.財務分析で用いる情報(源)を、あらためて確認する。 2.財務諸表を含めた、上記1の情報(源)の内容をより的確に理解したうえで、代表的な指標についての理解を深める。 3.技術的またはハウツー的というよりも、学術的な財務分析の解説にふれる。 4.財務分析から企業価値評価へと展開するための、基礎的な知識を得る。 5.この授業で学んだことを、関心のある分析対象に適用してみる。 |
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授業内容 /Course contents |
1.イントロダクション、財務諸表分析の基礎 2.連結財務諸表の見方 3.貸借対照表データによる安全性分析 4.損益計算書データによる収益性分析 5.収益性分析―投下資本と利益の組み合わせ― 6.効率性分析と資金循環スピード 7.キャッシュ・フロー計算書データによる分析 8.貨幣の時間的価値と割引計算―補説―、ここまでの振り返り 9.損益分岐点分析 10.成長性分析と業績予想情報 11.付加価値生産性と価値創造 12.株価関連指標とキャッシュ・フローに基づく価値評価 13.会計利益に基づく株式価値評価 14.利益マネジメントと財務諸表分析 15.この講義の振り返り |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
この授業の究極的な目的・目標は、上でふれたように、自ら会計数値等を確認しながらの適切かつ応用的な財務分析を、それぞれの必要に応じて成し遂げられるようになってもらうことです。 その目的・目標に照らして、毎回の授業の予習に加え次のことを【事前学修】として期待します。 ・どういう企業に魅力を感じるか、それはなぜか、その企業を取り巻く環境はどのようであるか、業績はどうなっていると推定できるか…といった、特定の企業についての事前のイメージを、できるかぎり明確にしてくること(そのためには、日常的な「アンテナ」の張り方と、それによって得た情報のふまえ方、そして、それらを支配する自分自身の個性・関心・好みのあり方を、広く意識していく必要があります)。 また、授業のあとには、復習に加えて次のことを【事後学修】として期待します。 ・これまで得てきたほかの専門科目の知識も総動員しつつ、会計数値に目をとおすことができるようになっているか否かを確認すること(会計の理解は、経済全体や企業経営に関連する他分野についての理解があってこそ、いっそう深まります)。 ・ゼミを履修する前の自分と比べて、特定の企業に対する見方が変わっているか否かを、その理由とあわせて確認すること(将来の自分の「居場所」までイメージしながら確認できると、より望ましいです)。 |
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使用教材 /Teaching materials |
既読でなければ、次のテキストを教材として使用します。 乙政正太著『財務諸表分析(第4版)』同文舘出版、2024年。 既読であれば、別の教材を使用します。この科目の履修をご検討いただいているかたは、その旨を前もって担当教員にメールでお知らせください。 上記のテキストを使用する場合、その第1章を、第1回の授業の題材とします(「授業内容」の欄を参照)。前もってテキストを購入し、予習をしたうえでご出席ください。 なお、ご出席に際しては、疑問等をまとめた用紙をご持参いただけると助かります(書式は特段、問いません)。 |
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成績評価の方法 /Grading |
満点を100点として、下記の配点により評価します。 ・40点:授業前の予習の精度【テキストを的確・丁寧に精読できるか否かが問われます】 ・40点:授業時のディスカッションへの貢献度【予習にもとづいて、また、その場の着想にもとづいて、積極的および的確なディスカッションを展開できるか否かが問われます】 ・20点:財務分析の実践【第15回の講義において、この授業で学んだことを関心のある分析対象に適用してみた結果について、ご報告いただきます】 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100-90):現代における財務会計情報の使い方について、秀でた理解力及び応用力を有している。 優( 89-80):現代における財務会計情報の使い方について、優れた理解力及び応用力を有している。 良( 79-70):現代における財務会計情報の使い方について、良い理解力及び応用力を有している。 可( 69-60):現代における財務会計情報の使い方について、理解力及び応用力を有している。 不可(59- 0):現代における財務会計情報の使い方について、十分な理解力及び応用力を有していない。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
この授業の内容は、少なくとも学部レベルの簿記・会計関連科目の履修済みを前提としています。必要となる基礎や土台なしに、なんとなく履修しても意義を大きくできる、というタイプの授業ではありません。 「使用教材」の欄でもお伝えしているとおり、この科目の履修をご検討いただいているかたは、その旨を前もって担当教員にメールでお知らせください。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
○大学院授業/Graduate school class | ||
遠隔授業 /Online class |
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