科目一覧へ戻る | 2025/04/16 現在 |
科目名/Subject | 労務管理論/Human Resource Management |
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担当教員(所属)/Instructor | 金 鎔基(商学部) |
授業科目区分/Category | 現代商学専攻博士前期課程 発展科目 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 木/Thu 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学研究科現代商学専攻博士前期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce |
配当年次/Years | 1年,2年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
労務管理上の主要問題は広く社会に注目されるホットなイシューが多い。例えば、終身雇用か転職か、成果主義か年功主義か、男女平等とワークライフバランス、非正規職問題、過労死問題、高齢者雇用問題など、枚挙にいとまがない。日本をはじめ発達した産業構造をもつ国ではどこでも、こうした問題が大半の人々の職業的成功や生活設計など人生の土台部分に影響を与えるからである。またこれらの諸問題は互いに影響しあっている。ある問題に対する解決策は別の問題に対する解決策と補完し合うことも、逆に矛盾し合うこともある。一つだけ取り出して手を付けても問題をかえって悪化させることもよくある。労務管理といえば、特定の企業や組織内の問題と思われがちだが、実は以上のような社会・経済全般の様々なしくみと切り離して理解できないものが多い。本授業では、労務管理を雇用システムというマクロの枠組みのなかに位置付けつつ、雇用システムを構成する諸制度に関する基礎概念と理論、その論拠となっている基礎データを検討することによって、労務管理上の諸イッシューに対する理解を深める。 | ||
達成目標 /Course Goals |
労務管理論の基本課題、近年のイッシューの概要を理解する。 雇用システムの概念と基礎的理論を理解する。 労務管理論と関連領域における基本データの概要と読み方を習得する。 近年のイッシューをめぐる対策・政策の内容と選択肢の概要を理解する。 |
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授業内容 /Course contents |
第1回 オリエンテーション、労務管理論と雇用システム 第2回 制度としての雇用 第3回 雇用制度の理論 第4回 賃金制度 第5回 雇用調整制度 第6回 採用制度 第7回 退職制度 第8回 非正規雇用 第9回 女性雇用 第10回 高齢者雇用 第11回 日本的雇用システムとその変容 第12回 雇用関連政策1 第13回 雇用関連政策2 第14回 労使関係 第15回 雇用の近未来 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
①事前にテキストを読み、1人当たり3点以上の内容質問とコメントを用意し、授業中に発言する。 ②テキスト上の難解な用語については事前にネット検索を試みたうえで、授業中の質問やディスカッションを通じて確認する。 ③受講者は毎回のレジュメ作成と発表(10分)を輪番で担当する。 ④毎回の授業終了後、要点をまとめるショットレポートを作成し次回に提出する。 |
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使用教材 /Teaching materials |
佐口和郎『雇用システム論』有斐閣、2018年。 今野浩一郎『高齢社員の人事管理』中央経済社、2014年(第1章) ジェイク・ローゼンフェルド著、川添節子訳『給料はあなたの価値なのか』みすず書房、2022年 原著は、Jake Rosenfeld (2021), You’re paid what you’re worth, Harvard University Press (amazonのkindle版もある) その他の文献については、授業中に知らせる。 |
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成績評価の方法 /Grading |
①出席率 30% ②レジュメ作成及び発表 20% ③予習及び授業中のディスカッション貢献度 40% ④ショットレポート 10% ※ディスカッション貢献度とは、質問や論点提示における積極性、適切性、インパクトを指している。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀(100~90):毎回のテキストの内容を十分理解したうえで、複数回のテキスト内容にまたがる論点構成ができ、毎回の内容を授業全体の概念的枠組みのなかに位置づけられる。 優(89~80):毎回のテキストの内容を十分理解したうえで、複数回のテキスト内容にまたがる論点構成ができる。 良(79~70):毎回のテキストの内容を十分理解している。 可(69~60):毎回のテキストの主要内容を理解している。 不可(59~0):毎回のテキストの主要内容を理解していない。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
上記の授業計画は日本語だけで授業を進める場合を想定している。英語で授業を受けたい学生が参加した場合は、計画を大幅に変え、日英の両版のあるJake Rosenfeld (2021)を中心にする。いずれにせよ、初日の顔ぶれを見て決める。 Taking this class in English is available sometimes. Feel free to contact me by e-mail. <kim@res.otaru-uc.ac.jp> |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
○大学院授業/Graduate school class | ||
遠隔授業 /Online class |
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