科目一覧へ戻る | 2025/04/16 現在 |
科目名/Subject | 近代経済学説史/History of Modern Economics |
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担当教員(所属)/Instructor | 江頭 進(商学部) |
授業科目区分/Category | 現代商学専攻博士前期課程 発展科目 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 火/Tue 2 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学研究科現代商学専攻博士前期課程/Graduate School of CommerceGraduate School of Commerce Major in Modern Commerce |
配当年次/Years | 2年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/04/07 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
19世紀末に勃興した近代経済学は、その後様々な経歴を経ながら、現代の経済学の姿となった。しかし、その過程で多くの重要な要素が抜け落ちてきた。本年度の授業では、近代経済学の歴史を、進化論および進化経済学の視点から再考することを目的とする。特に19世紀の方法論争では何が問題とされたか、さらにハイエクが提示した知識の問題が、近代経済学の中にどのように取り込まれたのか、といった具体的なテーマを参加者全員で検討する。 | ||
達成目標 /Course Goals |
経済思想史・学説史の基本的な考え方,18世紀から今に至るまでの代表的な経済学者の理論・思想,バックグラウンドを理解することを目的とする。さらなる研究を望む場合は,経済学史の方法論の基礎について身に着けることとなる。 | ||
授業内容 /Course contents |
第1回~7回 進化経済学および社会科学における進化論の文献の購読 第8回~10回 近代経済学史の概観 第11回~15回 近代経済学における進化経済学の位置づけの検討 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
第1回 事前学修: 西部忠・吉田雅明編『進化経済学』第1章を読んでレジュメの準備 事後学修 現代進化経済学の狙いをまとめる。 第2回 事前学修 同上第2章を読んでレジュメの準備 事後学修 進化経済学の社会の捉え方を理解し,まとめる。 第3回 事前学修 同上第3章を読んでレジュメの準備 事後学修 複製子と相互作用子による経済理解の方法をまとめる。 第4回 事前学修 同上第4章を読んでレジュメの準備 事後学修 時間・知識・制度に関する進化経済学的な理解をまとめる。 第5回 事前学修 同上第5章を読んでレジュメの準備 事後学修 複製子・相互作用子による進化経済学的モデルを理解する。 第6回 事前学修 同上第6章を読んでレジュメの準備 事後学修 進化経済学による分析の実例を理解する。 第7回 事前学修 同上第7章を読んでレジュメの準備 事後学修 進化経済学的観点から導き出される政策を考える 第8回 odgoson, G. Conceptualization Capitalism 第1章を読んでレジュメの準備 事後学修 Hodgsonの制度に関する考え方をまとめる。 第9回 事前学修 同上第2章を読んでレジュメの準備 事後学修 法的制度による社会既定の概念をまとめる。 第10回 事前学修同上第3章を読んでレジュメの準備 事後学修 制度としての貨幣についての考え方を理解する。 第11回 事前学修同上第4章を読んでレジュメの準備 事後学修 所有と経営の分離に関する旧シカゴ学派の考え方と資本主義の分岐点をまとめる。 第12回 事前学修同上第5章を読んでレジュメの準備 事後学修 生産と消費に関する考え方をまとめる。 第13回 事前学修 同上第6章を読んでレジュメの準備 事後学修 賃金労働と労働契約についての制度主義的理解をまとめる。 第14回 事前学修 同上第7章を読んでレジュメの準備 事後学修 財政・金融システムについての考察をまとめる。 第15回 事前学修同上 第8章を読んでレジュメの準備 事後学修 テキストに現れた経済学者の考え方を通史的に理解する。 |
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使用教材 /Teaching materials |
西部忠・吉田雅明編『進化経済学』、日本経済評論社。 進化経済学会編『進化経済学ハンドブック』、共立出版。 Hodgoson, G. Conceptualization Capitalism, Cambridge University Press, 2015. |
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成績評価の方法 /Grading |
参加者は毎回、テキストの担当部分の報告を行うが、その際に単にテキストのまとめをおこなうのではなく、他の参考文献なども参照しながら、参加者全員に納得される報告を行わなければならない。成績評価は、何回か行われる報告の完成度の評価に基づいて行われる。 | ||
成績評価の基準 /Grading Criteria |
経済学科の基準に従う | ||
履修上の注意事項 /Remarks |
基本的なミクロ経済学を理解していること。 | ||
実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
○大学院授業/Graduate school class | ||
遠隔授業 /Online class |
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