科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Subject | 基礎ゼミナール 藤本 健太朗 |
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担当教員(所属)/Instructor | 藤本 健太朗(商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 前期/Spring Semester |
開講曜限/Class period | 金/Fri 5 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School |
配当年次/Years | 1年,2年,3年,4年 |
単位数/Credits | 2.0 |
研究室番号/Office | |
オフィスアワー/Office hours |
更新日/Date of renewal | 2025/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
授業の目的: この基礎ゼミナールでは、大学での学びとはどういうものであるのか、今一度整理して自ら考え、その上でその学びためのスキルを身につけることを目的としています。結論めいたことを先に言えば、大学の学びとは「教養」と「専門」の「学問」を、「論理性」と「批判的態度」で追及するということです。それを達成するためには、自ら課題を設定してそれに見合った情報収集をし、論理的に考えながら適切にアウトプットする力が必要で、それらの力は「アカデミック・スキル」と呼ばれます。高校までの勉強と大学の学びの違いを理解することがこの基礎ゼミナールの第一目的であり、アカデミック・スキルの習得、あるいは習得の方法の理解が第二目的です。 特に後半の演習において、題材には講師の専門である歴史学を例として扱いますが、訓練する力自体は歴史学に限らず、大学での学び全体に役立つものを目指しています。一方で、歴史学の専門家が書いた文章を批判的に読むことで、歴史についての造詣をより深くすることも、副次的な目的としています。 授業の方法: 前半は講師を中心に参加者で議論します。大学での学びについて、またアカデミック・スキルについて、講師の考え方を伝え、それについて全体で共有・議論します。議論の仕方についても、最初は慣れないかもしれませんが、徐々に習得していきます。 後半は演習を行います。まず、アカデミック・スキルの中でも最初に取得すべきだと講師が考えている「資料収集」について、グループで演習を行います。その後、文献を批判的に読む「クリティカル・リーディング」の演習として、各受講生につき一冊の新書を課題図書として設定し、その内容をまとめ、可能であれば自分なりの議論を加えて、発表をしてもらいます。課題図書は自分で選ぶか、事前面談等の内容から興味のありそうなものを講師が紹介します。また、その発表内容をレポートにまとめて提出してもらいます。 読んでみたかった歴史系の新書があったり、調べてみたかった歴史上の事象などがある学生にとっては、非常に良い機会になるかと思います。そのようなものがない学生でも、興味関心さえあれば、一緒に探していきますので安心してください。 |
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達成目標 /Course Goals |
・大学での学びの準備を整える ・自分の課題に関する情報を適切に収集し整理する技術を習得する ・レジュメやパワーポイント、レポートで、情報を適切に整理して伝える技術を習得する ・歴史への造詣を深める |
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授業内容 /Course contents |
参加者の興味関心や進捗によって変更することがあり得る。 1〜4回 議論 ・自己紹介と今後の方針について ・大学で何を学ぶのか? ・「教養」とは何か?「専門」とは何か? ・「学問」とは何か? ・「論理」とは何か? ・「批判的態度」とは何か? ・「アカデミックスキル」とは何か? ・各受講者が読む新書と、第7回以降の発表スケジュールの決定 5〜6回 資料検索演習 ・資料検索の方法論 ・グループ分け ・課題発表 7回〜 「クリティカル・リーディング」プレゼンテーション ・各回につき2〜3名ずつ発表する ・講師が前提知識を簡単に説明した後、新書の内容をまとめて発表する ・発表後、内容に関する質疑応答 |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
各回で必要に応じて指示するが、基本的には発表の準備とレポートの作成を丁寧に行うことが主な活動である。 | ||
使用教材 /Teaching materials |
佐藤望 編著『アカデミック・スキルズ 大学生のための知的技法入門 第3版』慶應義塾大学出版会、2020年 ※第1版、第2版は内容が大きく異なるので、必ず第3版を入手すること。 その他、必要に応じて参考書を随時紹介するが、特に以下の書籍については折に触れ内容を紹介し、直接関連する箇所については随時引用やコピーを配布する。自分の発表やレポート作成に際し、参考書として入手して手元に置くと役に立つと考えられる。 阿部幸大『まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書』光文社、2024年 市古みどり 編著『資料検索入門―レポート・論文を書くために (アカデミック・スキルズ)』慶應義塾大学出版会、2014年 戸田山和久『論文の教室〔新版〕』NHK出版、2012年 本多勝一『[新版]日本語の作文技法』朝日新聞出版、2015年 |
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成績評価の方法 /Grading |
授業や課題への積極的な参加:20点 資料検索演習:10点 プレゼンテーション:30点 期末レポート:40点 それぞれの具体的な評価基準については第1回の授業で提示する。 正当な事由以外で授業を5回以上欠席した場合、また個人のプレゼンテーションを行わなかった場合は、期末レポートの提出を受理しない。何を「正当な事由」とするかについては第1回の授業で提示する。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
秀:上記の合計点数が 100 点~90 点 優:89 点~80 点 良:79 点~70 点 可:69 点~60 点 不可:59 点以下 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
・定員(15名)をオーバーする数の受講生が本ゼミナールを希望した場合は、事前面接で歴史学に関心が高いと判断した受講生を優先的に受けいれる。 ・必須ではないが、歴史学I、歴史学IIと合わせて受講すると、歴史についての理解をより深める機会になる。 ・演習において行き詰まりを感じたら、早期に積極的に教員に相談すること。相談さえすればなんとかなりますが、相談をしなければなんともなりません。 ・授業内で取り扱った内容や他の履修者に関する情報をSNS 等へ提示したり、履修者以外へ教えたりしないこと。 ・高校程度の世界史や日本史の知識を有することが望ましい。 |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
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