科目一覧へ戻る | 2025/03/14 現在 |
科目名/Subject | 文化人類学 |
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担当教員(所属)/Instructor | 北原 モコットゥナシ (商学部) , 西永 亮 (商学部) , 北嶋 由紀 (商学部) , 中井 貴規 (商学部) |
授業科目区分/Category | 昼間コース 共通科目 |
開講学期/Semester | 2025年度/Academic Year 後期/Fall Semester |
開講曜限/Class period | 火/Tue 3 |
対象所属/Eligible Faculty | 商学部昼間コース/Faculty of CommerceDay School,商学部夜間主コース/Faculty of CommerceNight School |
配当年次/Years | 1年 , 2年 , 3年 , 4年 |
単位数/Credits | 2 |
研究室番号/Office | 西永 亮(540) |
オフィスアワー/Office hours | 西永 亮(Eメール: nishiryo@res.otaru-uc.ac.jpで予約すること.) |
更新日/Date of renewal | 2025/02/28 | ||
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授業の目的・方法 /Course Objectives and method |
本講義は文化人類学の基礎的な概念、方法論とともに、日本国内に存在する民族・文化の多様性や、それが形成された過程を理解することを目的とし、日本列島北部の先住民族アイヌや和民族の生活文化、言語、文学について、映像や音声を交えつつ紹介する。あわせて周囲の民族との歴史的関係、いわゆる「開拓」史観や植民地主義の克服についても取り上げ、今日および将来における国内での民族共生を考える手がかりとしたい。 本科目の履修を通して獲得が期待される能力は以下のとおりである。 ・文化人類学における基礎的な概念を理解し、説明できる。 ・アイヌ民族と和民族の歴史・文化を例に、日本の歴史・文化の多様性についてより深い理解をし、日本国について総合的に国際社会に向かって紹介できる。 実際の授業では比較的研究の進んでいる北海道の日高地方や旭川地方を中心に紹介しつつ、なるべくさまざまな地方の事例をとりあげ、アイヌ民族の多様性にも目をむける。あわせて、日本など周囲の民族とも適切な比較をし、それぞれを相対的に見る力を養う。 一週一テーマの講義形式となる。全15回のうち、9回を北原、2回を北嶋、4回をナアカイが担当する。 |
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達成目標 /Course Goals |
文化人類学の基礎的な用語、考え方、授業で取り上げる民族集団や文化について、自分なりの考えを持ち、自身の言葉で説明できるようになる。 | ||
授業内容 /Course contents |
・先住民族、文化相対主義など ・世界観と宗教文化 ・送り儀礼について ・アイヌ語概説 ・危機言語 ・口頭文芸(1) ・口頭文芸(2) ・漁労の文化 ・採集の文化 ・先住民族と博物館 ・ジェンダーと社会組織 ・衣文化と手工芸 ・衣文化と手工芸2 ・住文化 ・植民地主義と北海道の歴史について |
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事前学修・事後学修 /Preparation and review class |
講義を振り返り、理解を深めるために、資料の読解を求めることがある。資料はmanabaにアップし、授業時に指示を出すので、これを必ず読むこと。また、授業の理解度をはかるため課題を出すので、必ず取り組むこと。 そのほか、以下のサイトが参考になる。 公益財団法人アイヌ民族文化財団「アイヌ文化ポータルサイト」 https://www.ff-ainu.or.jp/web/potal_bunka/index.html 公益財団法人アイヌ民族文化財団「アイヌ語ポータルサイト」 https://www.ff-ainu.or.jp/web/potal_site/index.html |
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使用教材 /Teaching materials |
manabaで配布する資料を閲覧すること。 | ||
成績評価の方法 /Grading |
出席(質問・感想)4点×15回 60点 課題提出4点×10回 40点 で評価する。評点は記載内容によって変わる。 |
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成績評価の基準 /Grading Criteria |
出席点、課題の合計が90点以上で「秀」、80-89点で「優」、70-79点で「良」、60-69点で「可」、59点以下で「不可」とする。 講義を積極的に受講し、内容を理解して課題に取り組むこと。 また、不正引用、剽窃などが発覚した場合は単位を認めないため、十分注意すること。 |
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履修上の注意事項 /Remarks |
講義の中心は先住民族と主流派民族など、マイノリティとマジョリティに関する話題が中心となる。マジョリティは社会において大きな影響力を持っており、無自覚なまま他者を抑圧したり名誉を傷つけたりするリスクがある。「社会通念」や「常識」と言われているものは、実際にはマジョリティの視点に立った見方であることが多く、本講義の課題やその他の場面で発信をする際には、自分の常識が形成された経緯やその妥当性を1つ1つ点検し、慎重に言葉を選ぶことが求められる。このこと自体が学びであり、はじめは困難に感じられても、やがて自然にそうした言葉選びができるようになる。このことについては講義の初めに説明するため、よく聞いて理解してほしい。 課題の提出内容は、個人情報を除いて共有し、コメントをすることがある。 講義中に、ジェンダーに関連して性に関する話題を取り上げることがある。 |
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リンク先ホームページアドレス /URL of syllabus or other information |
https://www.cais.hokudai.ac.jp/wp-content/uploads/2022/04/caisbooklet_12.pdf |
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実務経験者による授業 /Courses conducted by the ones with practical experiences |
該当しない/No | ||
備考 /Notes |
公益財団法人アイヌ民族文化財団(https://www.ff-ainu.or.jp/) 国立アイヌ民族博物館(https://nam.go.jp/) |
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授業実施方法 /Method of class |
①面接授業/Face-To-Face class | ||
遠隔授業 /Online class |
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追加情報 /Additional information |
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追加情報の詳細 /Detailed information on additional information |
講義内で、北海道の地誌や地名などの地域情報、歴史などを取り上げる。 | ||
シラバス作成のためのガイドラインに従って作成した /made this syllabus according to the guidelines |
はい/YES |